太陽を盗んだ男 (2)


 1979年とは、まさに歴史の転換期の年であった。当時はよく見えなかったが、30数年後、今振り返ると全体像が視えてくる。   
 2月、ホメイニ師によるイラン革命。4月、ボブ・マーレー&ザ・ウェイラーズの日本公演。10月、第35回
総選挙、「闇将軍」田中角栄がトップ当選、その後「四十日抗争」で党分裂の危機へ。12月、旧ソ連のアフガン
侵攻。60年代も含めた日本戦後史が、世界史と共に「1979年」を境に大きく転換し、やがて21世紀の助走
期間ともいえる1980年代へと突入する。そしてその翌年の春、私は米大学入学の通知書を受け取った。  
 本作ストーリーにもどる。そしてある夜、城戸は決行する。海側からアクアラング装備で近づき、東海村の原発
プラントへ。中央制御室に侵入し、「プルトニウム239」のシリンダーを抜き取る。警報装置が鳴り響き、駆け付ける作業員ら。日頃鍛えた格闘技と奪った拳銃で彼らを撃退。小型爆弾を爆破させ、首尾よく脱出する誠。
 翌日、事件としてテレビでもニュースで伝えられる。愛聴するラジオのDJ,沢井零子(池上希季美子)の番組でも、早速取り上げる。  
 「皆さん、今晩は。今日は、東海村のプルトニウム泥棒君のお話ですー」   
 それを聞きながら、アパートのベッドでプルトニウムの棒を抱いて眠る誠。次の日から実験機材を買い揃え、いよいよプルトニウムの抽出に取りかかる。作業手順に従い、部屋で実験を繰り返す。途中、缶ビールを飲みながら、テレビで野球のナイター中継を観戦するが、いい所でテレビは終わる。   
 「バーン!」その間にオーブンが爆発。慌てて消火器で消すが、実験は失敗。再度、深夜まで続ける誠。町のサラ金で資金を工面し、小型溶鉱炉を購入し、実験再開へ。プルトニウム溶液から結晶を凝固させ、さらにそれを炉
の中へ。どんどん加熱し、やっと抽出に成功。慎重に取り出し、さらに加工する。   
 精根尽き果て、作業着のままベッドに倒れ込む誠。翌日、担任のクラスで試験を始めるが、つい教壇で居眠りを
してしまう。帰宅すると、次の課題は、起爆装置作り。誠は、自室で一心に作業に集中する。そこへいつものラジオから、DJ零子の番組がかかり、ボブ・マーレーのレゲエが流れる。   
 「やったー!完成だー!」と叫ぶ誠。ここで名シーンがある。ボブ・マーレーの代表曲、”Get up,Stand 
up”に合わせ、沢田研二、ジュリーが缶ビール片手にガイガー・カウンターをマイクにして、リズムに合わせて踊
り、歌う。このシーンは必見(笑)因みに裏話によると、このシーンは、沢田研二のアドリブとか。  
 かくして、ついに「太陽を盗んだ男」、城戸誠の次なるターゲットとは・・・   
ー以下、第3弾へ続く。    

   Bye now.See you tomorrow.    

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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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