太陽を盗んだ男 (4)

 アパートの部屋で、原爆の起爆装置が入った球形の金属製の玉をサッカーボールのように、足で蹴って遊ぶ誠が、自問する。「一体、何がしたいんだ、おまえは」   
 休日の日曜日、誠は、DJのゼロこと、沢井零子(池上季美子)が出演する公開ラジオ・イベントの会場へ赴く。
公衆電話から、零子にリクエストする。   
 「オレ、9番。原爆持ってんだー」「えっ、何。原爆?」「アッハハハー」と零子は悪い冗談と受け取り、本気にしない。しかし視聴者から反響があり、「原爆を手に入れたら、何をしたいか」の問いかけに日本中から電話が
殺到する。    
 そして、DJの零子が自ら口にした「ローリング・ストーンズの日本公演」を誠は、第二の要求として山下警部らに突き付ける。   
 「ローリング・ストーンズの武道館公演を1週間以内に実施すること。いいか、以上だ」   
 かくして原爆を手にした誠は、国家権力に挑戦し、一方山下警部らはこれを未然に防ぐべく、刑事、捜査員たちと聞き込みを行い、不休不眠の犯人捜しの戦いを続ける。公演直前のシーンで、長谷川和彦監督出演のシャレの場面がある。「ローリングストーンズ来日決定!」の新聞を車内で広げる長髪、サングラスの男=長谷川和彦監督。その新聞を覗き込む誠。    
 ある日、公開放送でDJの零子は、直接「原爆の男」に語りかける。
 「原爆をダシにして、悪い冗談をするのは止めましょう」それを会場の隅から見守る誠。再び公衆電話から彼女に電話し、誠はそれが嘘ではないと警告する。勘のいい零子は、誠の姿をキャッチ。公開スタジオのブースを飛び出し、雑踏の中誠の後を追う。途中で気付いた誠が、彼女に話しかける。  
 「何の用事?」「なぜつけてくる」「私、沢井零子。DJのお仕事してるの」  
 その後、二人は喫茶店に入り、世間話をする。店を出ても、誠に付いて来る零子。  
 「何してるの?」「職業は?」「独身?」「親は?」「疾っくに殺した」と誠が言う。「彼女はいる」煙草を口から吹き出すと、零子の肩を抱き寄せ、キスする誠。そのサングラスを手で取る零子。もう一度キスをする二人。
突然誠は、零子を抱き抱えると、二、三度ゆさぶり、突堤から海の中へ彼女を投げ込む。   
 「何するの!?」「キャアアアーッ!」「ザブーン!」「バッカーーー!」そのまま立ち去る誠。   
 それから、警察庁で山下警部らと共にモンタージュ写真の作成に立ち会う零子。しかし彼女は敢えて、夕方一瞬
だけ見た誠の素顔のモンタージュ写真作りに非協力的な態度を取り続けた。   
 一方、誠のアパート、学校、下校の帰り道、何者かが誠を尾行する気配がする。ある日のこと、「先生!」と呼ぶ男(西田敏行)の声に振り返ると、それはサラ金の取り立ての男だった。   
 「先生、困るんだよね。利子は、ちゃんと入れてもらわないとサ」と迫る男。  
 「あんた、サラ金かよー」と胸を撫で下ろす誠。   
 かくして誠は、三度目の要求に、山下警部に5億円の現金を揃えるよう命じたのだった・・・  
ー以下、第5弾に続く。   

   Bye now.See you tomorrow.    

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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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