黒い雨 (1)

 全国100万の邦画ファンの皆さん、今晩は、二階堂 新です。今回、「名作映画」シリーズ、「終戦の日」特別企画として、「黒い雨」(1989年)をお届け致します。   
 原作は、井伏鱒二の同名小説「黒い雨」、田中好子主演、巨匠・今村昌平監督による、白黒作品の名作です。同年、1989年、リドリー・スコット監督の名作「ブラックレイン」が公開された。そのタイトルは、原爆投下後の「黒い雨」を意味する。松田優作の遺作でもある。   
 ここで、某「ツタヤ」の宣伝はしたくありませんが(笑)、事前に確認したところ、本作はレンタル作品でないとのこと。私のコレクションは、Amazonで購入した、デジタルリマスター版DVD「黒い雨」(東北新社・2、625円)です。えっ、オレ、何も言ってないヨ(笑)   
 ファースト・シーンは、矢須子(田中好子)と家具一式を載せたトラックが、瀬戸内のある町を走る場面から始まる。昭和20年夏、矢須子は、親戚の家に疎開して来たのだ。8月6日朝、その日の広島。いつものように、工場へ出勤する叔父の重松。路面電車に乗る。突然爆風が襲い、ガラスは破れ、電車は横転し、乗客らは負傷する。
 昭和20年8月6日午前8時14分、広島市上空で人類史上初の原子爆弾が炸裂した。その時、矢須子たちは家の外に飛び出し、遙か広島の上空に立ち上る、巨大で不気味なそのキノコ雲を見上げた。その日、島から帰る小船
の上で、矢須子は「黒い雨」を浴びる。   
 一方、原爆投下直後の広島、重松は、妻のシゲ子(市原悦子)と外出から帰った矢須子を連れ、半壊した自宅を
出る。火の手が迫る家を捨て、重松は女二人を引き連れ、地獄図絵と化した広島市内を通り抜け、安全な郊外にある工場を目指す。   
 全身にヤケドを負った少年が、焼け跡で父と再会する。「水をくれー!」と叫びながら、大火傷とケロイドになった子供と大人たちが、ゾンビのように廃墟の町を徘徊する。焼け焦げた赤ん坊を抱き続ける、瀕死の若い母親。
両目を負傷し、二階の窓から転落する男。家が全壊し、その屋根に挟まれ、身動きが取れず半狂乱になって、周囲の人々に瓦を投げ付ける女。   
 この名作がなぜカラー作品ではなく、敢えてモノクローム作品にしたのか、名匠・今村昌平監督のその意図が私
には理解できる。  
 その後、シーンは5年後、福山市の診療所を出る矢須子と重松の姿に変わる。矢須子の見合い用の健康診断書を
受け取ると、二人で駅へ向かう。そこから汽車に乗り、バスに乗り換え、山中の疎開先の村へ向かう。山村の農家
に原爆症の療養も兼ね、引っ越した重松は、妻のシゲ子と姪の矢須子と共に、新しい生活を始めていた・・・ 
ー以下、第2弾へ続く。    

   Bye now.See you tomorrow.    

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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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