ノーベル文学賞に莫言氏

「時事テーマ」:2012/10/12 ”海外ニュース”   
ースウェーデン・アカデミーは11日、2012年のノーベル文学賞を、中国人作家の莫言氏(57)に授与すると発表した。受賞理由は、「民話と歴史、現代性が一体となった幻惑的なリアリズム」としている。中国人のノーベル賞受賞は、2010年の平和賞、劉暁波氏以来2人目。   
 莫言氏は1955年、山東省の農家に8人兄弟の末っ子として生まれた。筆名の莫言は、「言う莫れ」に由来する。「軽々しく発言するな」と自らを戒めたという。農村を舞台に生きる人々を描くことで、現代中国をさまざまな切り口で照らし出す。文化大革命、共産党独裁など歴史に埋もれた人間の力強い生命力を掘り起こす。  
 作家デビューは、1986年の「透明なにんじん」。1987年の「赤い高梁」は映画化され、翌年のベルリン
映画祭で最高賞に輝いた。作品の多くは、日本語のみならず世界各国で翻訳されている。現代中国でノーベル賞に
もっとも近いといわれた作家が、ようやくその栄光を手にした。   
 日本のノーベル賞作家、大江健三郎との交友でも知られる。   

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 ーノーベル文学賞は、中国の莫言氏に決定した。中国人作家として初受賞となった。    
  文学賞と言えども、ノーベル賞ともなると、政治的駆け引きが背後にある。村上春樹はすでに海外で様々な賞
 を受賞しており、日中関係が悪化している現在、対中国関係、村上文学のためにもノーベル賞見送りは、良かっ たかもしれない。   
  莫言氏の小説は、「体制内批判者」と位置付けられる。代表作「赤い高梁」では、ヒロインの「赤」という色 彩を通じて、紅い「中国共産党」に対する二重三重の抵抗精神が読み取れる。   
  21世紀の今、中国が拡大を続け、世界で孤立する中、莫言氏の現代作家としての立場にエールを送り、同時
 に中国の国民に西側諸国との結びつきを訴える、今回のノーベル賞委員会の判断があったと考えられる。






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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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