黒い雨 (3)

 全国100万の邦画ファンの皆さん、今晩は、二階堂 新です。9月以降、あまりの残暑に体調をこわし中断していましたが、本日「名作映画」シリーズを再開します。   
 重松ら3人は、夜やっとの思いで勤労工場へ辿り着いた。しかし工場でも職員が、次々と原爆で亡くなる。工場長の命令で重松は寺へ行き、供養のためお経を借りて来る。川の岸辺で遺体を焼き、重松自ら念仏を唱える。昭和
20年8月15日正午、ラジオから玉音放送が流れる。工場でその終戦のニュースに耳を傾ける一同。   
 シーンは、それから数年後。重松は妻のシゲ子、姪の矢須子と共に、原爆症の療養も兼ね山村の農家で暮らす。村のバス停前では、特攻青年の石工の悠一(石田圭祐)をめぐり、男たちが総出で彼をなだめ納屋へ押し込める。
ある日、矢須子の見合い相手、有名病院の御曹子の青乃(石丸謙二郎)が、バスに乗って村へやって来た。矢須子が気に行った青乃は、結婚を迫り、村の外れでデートする。  
 池本屋の女将(沢たまき)と好太郎(三木のり平)が二人の縁談話をするその前で、片山(小林昭二)に原爆症の症状が表れ、突然嘔吐する。   
 「ピカが時々、出て来てのう~」と苦しい表情で片山が言う。夏のある日、食料の買い出しを済ませ村に帰って
来た片山が道で倒れる。それから数日後、死去。重松らは、村全員で葬式を出す。片山も重松と同じく、原爆投下
直後の広島にいた二次被爆者だった。   
 一方、デートを繰り返す青乃と矢須子。結婚を逸る青乃だが、矢須子は原爆症のことがあり、気がすすまない。
コイの養殖で溜め池にやって来た重松、そこにいた帽子を被った運転手の男と話す。   
 「病院の方ですか」と重松。「いや、美容院の先生じゃ」と答える運転手。「病院と美容院では、大違いじゃ」と呟く重松。ある夜、重松一家の食卓へ仲人役の好太郎が入って来る。別室で、重松が先に言った。  
 「やはり、縁談の話断って来たか」「・・・・・・」無言の好太郎。「おじさん、もう私ええですけん」とそこへ当の矢須子が、自ら青乃に原爆症を打ち明けたことを二人に話す。かくして原爆をめぐる矢須子の風評が村中に
伝わり、その縁談話は消えた。  
 次の日、迷信深い妻のシゲ子は、女祈禱師(白川和子)を家に呼ぶ。重松は、背を向けて縁側に。亡き姉、清子
と一体化した祈禱師に向かい、「矢須子の縁談は、何でこわれるんかのう」と聞くシゲ子。「墓参りが一番。そうすれば、縁談はまとまります」と言い、お布施を受け取ると去って行く祈禱師の女。その後、仏壇の前で拝み屋の
女を批判する重松も、「兎に角お墓参りへ」と言うシゲ子の提案に折れる。  
 重松は矢須子を連れ、実家の実父の高丸(飯沼慧)と若い妻と共に、姉清子の墓参りを済ます。矢須子は実父の
前で、改めて重松の閑間家に留まることを宣言する。   
 その夜、高丸の家で床に入った重松と矢須子の部屋に、高丸の声がする。  
 「今、連絡がありましてな。シゲ子さんが倒れなさった」   
 「えっ!」と蒲団から飛び起きる重松。翌日、急いで村へ帰る二人だった・・・  
ー以下、第4弾へ続く。    

   Bye now.See you tomorrow.    

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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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