仁和寺初詣で (3)


 前半コースの終盤、平坦で開けた山道の巡拝行路が続く。途中に数ヶ所、京都市内を展望できる見晴らしの良い
ポイントがある。何人かの巡礼者も足を止め、その眺めに小休止する。   
 36番札所青龍寺に到着する。モンゴル出身の横綱、朝青龍が、四国八十八ヶ所土佐の青龍寺で高校時代に稽古を続け、その四股名がこの寺に由来する。   
 さらに進むと、成就山山頂の木の標識が立っている。札所の後方に真新しい木製のベンチが二つ並び、周囲の木々を刈り取った見晴らし台がある。手前の双ヶ丘を始め、京都市街の西方向が眺望できる。ベンチの上にDバッグ
を降ろすと、そこでわが密教の儀式を執り行う。成就山山頂の展望台に立ち、天の諸神に向けわが誓願を祈願する。   
 ”天に在す神龍に願い奉る。我に信と力を与え給え。我をして、更に戦い続けせしめ給わんことを。合掌”  
 三度唱え、わが行を終える。ここから後半コースは下り坂となり、山中の清涼な空気にも慣れ、足取りを早める。もう一ヶ所、コンクリート製のベンチを二つ並べた見晴らし台がある。ここから、遙か京都タワーを見渡し、
京都市中心部を一望に展望することができる。写真撮影には絶好の場所。二刀流で、その絶景をカメラに納める。
 夕方になると、山の気温は一気に下がり、顔に当たる空気も冷たくなる。歩く速度をさらに早くする。それでも
絵になる景色や風景に出会うと、つい立ち止まってカメラのシャッターを切ってしまう。  
 午後4時過ぎ、やっと結願の88番札所大窪寺に辿り着く。本堂の前でろうそくと線香を立て、賽銭を入れ、般
若心経を唱え、もう一度わが心願を祈願せり。合掌   

<写真カット>:成就山八十八ヶ所結願の88番札所大窪寺。成就山にて、1月3日









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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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