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踊れない国 ニッポン (5)


「時事テーマ」:2013/4/9  ”ダンス・ダンス・ダンス論” 
ーここで、テーマを大阪シーン、京都シーンにおける「ダンス規制」の問題に移す。2010年1月、京都産業大の学生が、近隣のクラブの争いにより死亡。若者によるドラッグの乱用、深夜の騒音やトラブルもあり、その後大阪府警は組織的な摘発を開始した。大阪アメリカ村のクラブの多くは摘発の対象となり、廃業に追い込まれたクラブもあった。  
 2012年4月のある夜、大阪の梅田で18年営業を続けていたクラブNOONに、45人の警察官が摘発に入った。京都のクラブ「WORLD」は、2011年末閉鎖に追い込まれた(現在は営業再会)。大阪アメリカ村の摘発以降、「ダンス規制」は京都、九州、東京と全国に波及した。  
 警察は、「風営法」を捜査の手段として使っているという意見もある。「ヤクザ絡みか、薬物か、それが取り締まりの目的にせよ、確証がなければ、警察は捜査ができない。しかし「ダンス規制」を口実にすれば、拘留や尋問
ができる」とあるクラブ関係者は語る。  
 NOONの元経営者、金光正年も摘発を受け、勾留され、保釈後、「警察の取り締まりの目的が、ダンスだけではない」と語っている。  
 一方、外国人のクラブ経営者、ステファン・サクサノフは、飲み放題のクラブ「Club Pure」を横浜で7年間経営してきた。しかし2005年末、警察は突然「風営法違反」で摘発に踏み切った。現在、彼は20名の弁護士
チームを結成し、国を訴える準備を始めている。  
 この活動は、全国に広がる”Let’s DANCEキャンペーン”の中心になっている。2012年2月、京都で始まったこの活動の目的は、風営法からダンスに関する規定を取り除くこと。以後、ネットを中心に運動は広がり、クラブや音楽イベントでも署名を集め、2012年末には国会議員あてに全国からの署名を提出する。  
 60年以上前の「風営法」でダンスを規制する警察とこれに、法改正と政治力によって対抗する弁護士グループとクラブ関係者。未だ男女が共に踊る文化を持たない「踊れない国 ニッポン」、果たして21世紀のクラブ・シーンは、一体どこへ行き着くのか。  
 私は、この4月以降、フリーライターとしてわがペンで京都、大阪、東京シーンの取材を再開する。  

                  (了)   

ー写真カットは、大阪のクラブ「HIMAWARI」のクリスマス・イベントで踊るオールド・ファンの男女。2010年12月23日撮影  
ー参考テキスト:「日本でのダンスはご遠慮ください」2012年10月16日「Time Out Tokyo」に掲載。
原文は、James Hadfield氏による英文。

 

 

                      


  
 





  
 

 
 

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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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