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『フィギュアなあなた』を再度魅る


「時事テーマ」:2013/7/6  ”名作映画シリーズ ”   
ー全国100万の邦画ファンの皆さん、今日は、二階堂 新です。6月15日に全国劇場公開された本作『
フィギュアなあなた』も、いよいよ劇場公開が終盤へ、   
 関西唯一の上映館である「布施ラインシネマ」(東大阪市)でも、昨日7/5が最終日。以下、『フィギュアなあなた』、わが渾身にして最後の映画評をお届けします。ご笑覧あれ!   
 朝、準備に手間取り、京都から電車、地下鉄を乗り継ぎ、タクシーを飛ばし、東大阪市の劇場に到着したのが、午前11時前。途中入場のため、7階の小ホールへ。いつものようにホット・コーヒーを売店で買い求め、前列4列目の左端の席に座る。5階ホールがメインで、当ホールは予備とは言え、客は私の他に3名のみ。途中、振り返って確認したが、数名増えて、せいぜい10名程度か。  
 公開直後、6/19付の映画評でも述べたが、私は「ニコ生」の特典で、すでに冒頭シーン45分は視聴
済みである。やはり一番の魅せ場は、廃墟ビルの一室で美少女フィギュア・ココネ(佐々木心音)が動き出し、男たち相手にアクションを繰り広げるシーンにある。  
 しかし今回、冷静になって、本作品とココネ役の佐々木心音の動きと演技を見ていて、私はあることに気付いた。つまり佐々木心音は、目で瞳で演技していない。要所要所、シーン毎で、動くフィギュア・ココネ
の心を女優として表現していない。石井監督も本作において、その裸と股間と「ヘアー・ヌード」に固執するあまり、佐々木にその演技指導はしていないだろう。  
 また私が見る限り、男優相手の格闘シーンでも、格闘技の経験のない佐々木に技の「切れ」はなく、空手の構えもポーズのみに終始する。さらに言えば、ほぼ全裸に近い佐々木の腹部のみに「縛帯」を巻き付け、過激なワイヤー・アクションに挑むこと自体、無理がある。劇画作家出身の石井隆のアクション・シーンは、やはりどこか「劇画チック」である。  
 このシーンの撮影中、佐々木は股関節を痛め、また無理な「縛帯」でNGシーンを繰り返したため、一時全身に激痛が走るアクシデントにも見舞われたことを、メイキング編「佐々木心音セカンド・ステージDVD]でも明らかにしている。  
 戦う聖少女ココネに命を救われた健太郎は、ココネを抱き抱え、アパートの部屋へ連れて帰る。その部屋で全裸のココネを前にして、コンビニ弁当を食べながら、ココネに話しかける健太郎の姿は、滑稽でもある。  
 会社をリストラされた健太郎は、連日、面接活動に奔走するが、どこも不採用。絶望した健太郎は、自棄
になり、アパートの自室で自殺を図る。しかしここでもココネが動き出し、ダメ男健太郎を励ます。 
 その夜、二人はベッドで愛し合う。インスピレーションを得た健太郎は、得意のマージャンで一発逆転の
勝負に打って出る。麻雀荘で大勝ちし、ココネが待つアパートへと急ぐ健太郎。突然、そこにもう一人の若い女が現れ、二人に悲劇が襲うー   
 一転、シーンは、ここでプレイ・バックする。部屋に戻った健太郎、部屋中を見渡すが、ココネがいない。すると屋上から、歌声が聞こえて来る。アパートの屋上では、チェチェ衣裳のココネが、アカペラで「
オーラ・リー」を歌っていた。そしてその純白のバレエ衣裳で、健太郎のため、天女のように美しく宙を舞って魅せる。地上に降りると、二人は見詰め合い、互いに手を取り合って、深夜のアパートの屋上でワルツ
を踊る。   
 やがて夜空に花火が打ち上げられ、健太郎の夢が叶う。健太郎とココネは、アパートの屋上で結婚式を挙げる。純白のウエデイング・ロング・ドレスのココネと白のスーツ姿の健太郎は、上司、同僚、友人たちから祝福を受ける。さらにフェリーニ的幻想世界が再現。殺されたレズ・カップルの二人、ヤクザの3人組の男たちまでが黄泉から蘇り、新郎・新婦の二人を祝福する。   
 そして全員で集合写真、「ガシャーン」とシャッター音が響くと、またもシーンはプレイ・バック。ココネが待つアパートへと駆け出す健太郎。急ぐあまり交差点を外れ、無理に道路を横切ると、ココネそっくりの若い女が。道の真ん中で立ち尽くす二人、そこへ大型トラックがー   
 「パンパンパーン!」「・・・!?」思わず、彼女を抱き抱える健太郎。「キッキキキーッ!」「ガッ、
ガガガシャーー!!」   
 魂魄の魂となった健太郎は、ココネの待つアパートへと向かう。その部屋には、今や愛する者を失ったが
故に、一体のマネキンと化した「ココネ」が、ソファーに横たわる。尚も、健太郎の魂は、語りかける。 
 「ココネ、ごめんね。一人にしてー」  
 その時、マネキンの瞳に大粒の涙が、溢れるのだった・・   
 1時間52分のラスト・シーン、エンデイング・クレジットが流れ、ココネがアカペラで歌うテーマ曲「オーラ・リー」の天使のように澄み渡った歌声が響く中、今再びあのアツイ感動が、私の胸に込み上げて
来る。  
 私は、両目を瞑り、しばし沈思黙考した。それは2分か3分か5分か、やがて銀幕は上がり、場内に照明が戻り、誰もいなくなった劇場の椅子から立ち上がり、私は静かに上映館を後にした。  

       (了)  

ー写真カットは、撮影がオール・アップし、ロケ地のアパートの屋上で、撮影スタッフ一同に一礼する、主演の柄本佑とヒロインのココネ役を演じた佐々木心音の二人。「佐々木心音セカンド・ステージDVD」の映像より。   

<付記>   
 ー角川映画宣伝部にて照会したところ、7/6以後も北海道、愛知、福岡の一部地域の上映館で『フィギ ュアなあなた』の劇場公開ありとのこと。詳しくは、Googleにて「フィギュアなあなた」を検索する  と、映画上映の情報あり。  
  また半年後、本作DVD発売も予定しているとのこと。心音ファンのキミは、期待して待て(笑)









  
 





















  
 


  
 






  
 






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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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