コーラスライン (4)


2013/8/13  ”名作映画シリーズ ”  
ーかつての恋人ザックとの思い出を胸に秘め、涙を浮かべて歌い踊るキャシー。 
 「キャシー、分かった。歌を覚え給え」とザックが言う。地下室へ降りるキャシーと入れ違いに、ポールがやって来て言う。  
 「質問に答えないと、落とされるのですか」  
 やがてポールは心を開き、舞台下のザックに自らの出自、改名、ダンス経験、さらに自らがゲイであることを打ち明ける。そして自身の恥ずべき体験、女装ショー・デビューの話、それを見に来た両親との葛藤について真実を語るポール。言葉を詰まらせるポールに、舞台の下から駆け上がり、その肩を叩き、ザックが
励ます。  
 「君は、いいダンサーだ」  
 その後、いよいよ小道具の帽子を手に取り、キャシーも加えた17人のダンサーが、テーマ曲『ワン』の
振り付けレッスンを受ける。助手の振付師ラリーの動きを全員が真似て踊る。  
 ♪ワン 一つの夢が生まれ♪ ♪ステップを踏めば、心が躍る♪ ♪彼女こそ、ナンバー・ワン!”  
 続いて、グループ毎に、女子グループ、男子グループの振り付けが始まる。  
 「キャシー、動きが揃っていない!」と敢えてキャシーを手厳しく指導するザック。  
 「キャシー!」とステージから彼女を舞台下に呼び寄せると、  
 「僕の元を去って、なぜハリウッドへ?」と問い詰めるザック。  
 「私が決めたから。それと去って行ったのは、あなたの方」と言い返すキャシー。再び仕事を取るか、恋人を取るかで、言い争う二人。「ハリウッドの仕事を引き受けたのは、あなたのためよ」とキャシーが告白
する。「スターになれば、あなたのような人気舞台演出家に振り向いてもらえる・・」   
 「ザック、誰を採用する?」とステージ上からラリー。  
 「まだだ。タップ・コンビネーションを!」とラリーに伝えると、ザックは再び舞台下の席へ戻る。  
 「それでは、タップだ」とラリーが言うと、16人のダンサーは、2列になってタップ・ダンスを踊り始める。その後方で、踊りのラインからひとり離脱したキャシーは、ソロで切々と歌い上げる。  
 ♪私は後悔しない。真実の愛だったから♪ ♪あなたと私、それぞれの道を歩いたわ♪ ♪でも私は忘れない。あの素晴らしい真実の愛を♪   
 ザックとラリーによる最終オーデイションは続く。突然、ポールが足の筋を切って、倒れる。オーデイションが中断し、全員が駆け寄る。ザックの指示で、指定の病院へポールを連れて行くスタッフ。  
 ポールが去ったステージで、立ち尽くす16人のダンサー達。  
 「ダンスをやめたら、君たちはどうする?」とザックが、全員に問う。16人の男女は、それぞれのダンス人生と人生観について語り始める。一通り、皆の意見を聞き終えると、  
 「長い一日だった」とザックが彼らの前で溜息をついて言う。そして今一度、白いコーラスライン上に16人の男女のダンサーが並び、最終審査結果を待つ。舞台下から、ザックが厳かに告げる。  
 「君達は、全員素晴らしいダンサーだ。できれば全員採用したい程だ。名前を呼ばれた者は、前へ」 
 「ジュデイ、ドン、グレッグ、シーラ、アル、クリステイン、コニー、マギー」とザックが呼ぶと、8名のダンサーは前方に進む。ザックが、さらに続ける。  
 「前列の諸君、お疲れさんだった」「・・・・・」8人の男女は、ゆっくりとステージを去って行く。そしてバル、マイク、リッチー、ビビ、ダイアナ、マーク、キャシーの選ばれし8人のダンサーに向けて、ブ
ロードウェイの鬼才・舞台演出家のザックが、公演スケジュールを発表する。8名の男女の顔に、喜びと感動が静かに広がっていく。  
 「ありがとう」と最後にザックが、8人の選ばれたダンサーを祝福する。ラリーとキャシーが、ステージの上で抱擁する。オーデイション会場の照明が落ちる。  
 「キャシー!」と舞台下から、帰り仕度を始めたキャシーをザックが呼び止める。バッグを抱え、レオタード姿の首にタオルを巻いたキャシーが、立ち止まり、振り向く。  
 「服を着ろよ」「そんな格好で外へ出たら、逮捕されるぞ」と自らもジャケットを羽織り、席から立ち上がるザック。キャシーは満身の笑みを魅せ、恋人のザックの元へ歩み寄って行くのだった。 
 ラスト・シーンは、ゴールドの衣裳で正装した男女のダンサーが、『ワン~君だけは』のテーマ曲に合わせ、歌い踊る感動のフィナーレで終わる。数人のグループから、10人、20人へ、そして何十人もの黄金色のコスチュームを着た男女の男女が一斉に、♪彼女は、ナンバー・ワン!♪と大合唱して歌う名シーン。
 これぞ、本場ブロードウェイ・ミュージカルの真骨頂にして醍醐味なり!名匠、リチャード・アッテンボロー監督によるミュージカルに青春を捧げた若き男女への応援歌であり、生きとし生きる諸人への人間賛歌
の大円団である。パチパチパチ~☆   

         (了)   











































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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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