「glee」第22話『夢のニューヨーク』後編


2013/8/21  ”名作映画特別編”  
ーわが母校、京都のD大学は、私が入学した1975年当時、グリー・クラブが全盛の頃だった。紫のスクール・カラーで有名なミッション系大学の伝統もあり、神学部の学生を中心に優秀な学生が揃い、彼らはキャンパス内を歌いながら歩いていた。また当時、軽音楽部も有名で、学生バンドのメンバーがテレビ・コマーシャルにも出演していた。さらに時代を遡れば、あの「フォークの神様」岡林信康(神学部中退)、「ザ・フォーク・クルセイダーズ」のメンバーなど錚々たるフォーク歌手、フォーク・バンドを1960年代後半の京都シーンは輩出している。   
 本作シリーズに話を戻す。女子の相部屋では、チアー・リーデイング部にも所属する美人のクインと二人の女子部員が、「ガールズ・トーク」の真っ最中。突然、化粧室から出て来たクインが、本音で訴える。
 「グリーの大会なんて、どうでもいいわ!皆、恋人がいるのに、なぜ私にはいないの。誰かに愛されたい
・・」と涙を浮かべる。ソファーの左右に腰掛け、傷心のクインを慰める女子二人。  
 一方、ホテルのロビーのバーでは、ウィルがライバル校の顧問の男性教師と、自らのブロードウェイ・デビューについて語り合う。  
 「俺は、生徒が憎い」と真情を語る強豪校のグリー部顧問。それに、「部員たちの成長を見るのは、僕にとって人生の喜びだ」と言い返すウィル。その後、差し入れのピザを抱え、部員たちの部屋に入ると、部員が皆、ウィルによそよそしい。   
 「ブロードウェイでデビューするんでしょ、先生」と部員の一人。「いや、しない。君たちと一緒にいる。私には、やり残した仕事がある」「さあ、大会優勝に向け、曲作りだ!」とウィル。すると男女の部員が次々と立ち上がり、全員でウィルを抱き締める。  
 いよいよ、大会本番。優勝に向け、メンバー全員が円陣を組み、気合を入れる。ステージ上では、「ボーカル・アドレナリン」の異名を持つ、アジア系の天才少女、サンタナがマイクの前に立つ。前回優勝者であるサンタナは、ブルーのドレスで、男女のバック・ダンサーを従え、高らかにソウルフルに歌い上げる。 
 ♪今、必要なのは、あなたの愛だけ♪ ♪あなたなしでは、私は魂の抜け殻♪ ♪あなたさえいれば、すべて
が消え去ろうとも♪   
 会場の聴衆からは、割れんばかりの拍手が起きる。そして次は、マッキンレー高校の出番。幕間に、フィンとレイチェルは、最後の打ち合わせをする。しかしフィンの求愛よりも、レイチェルのニューヨークへの
想いは強く、フィンの心に”しこり”が残る。  
 二人はステージの両端から静かに歩み寄り、レイチェルとフィンは、渾身のデユエット曲を歌い始める。
 ♪二人向き合っても、心はいつもすれ違い♪ ♪永遠に気持ちをいつわるの♪ ♪本当の愛を言葉にできる♪ 二人は立ち止まり、目と目を見詰め合い、時が止まり、ステージの上で打ち合わせにはない、本気のキスを交わす。  
 客席で、「あれも演出か」とライバル校の教師が聞く。「いいや」と答えるウィル。二人がステージ中央から下がると、グリー部員一同による歌とダンスの迫力あるパフォーマンスがスタートする。  
 ♪一緒に踊ろう♪とサンタナが歌い出す。次に黒いシックなドレスのサンタナが、軽快なステップを踏む。
 ♪本気で全力で踊れ♪と車椅子のアーテイまで、男子部員と一緒になって歌う。黒いドレスのレイチェルが、舞台狭しとばかり飛び跳ねて歌う。  
 ♪僕らには愛がある♪ ♪さあ、世界を明るく照らせ♪  
 グリー部男女の部員全員が渾然一体となって、全身全霊で歌って踊って魅せる名シーン。観客席からは、
拍手と大歓声が湧き上がる。それから、上位10校の審査結果が発表される。部員に代わって、パソコンの
画面を見入るウィル。  
 「シュー先生、何位ですか」とフィンが聞く。「ない。ベスト・テンに入っていない」とウィル。「・・・・・」沈黙する部員一同。  
 最後に、地元のオハイオ州の高校に戻った部員メンバー、それぞれコメデイらしいオチがつく(笑)気の強いラテン女、サンタナは審査結果に怒り狂い、スペイン語でキレる。洒落者のカートは、ハイスクールの
カフェで男の友人と大会結果について話し合う。  
 「それで君は、全然落ち込んでないね。愛してるよ」「僕もさ」とコーヒーを飲みながら、カートが答える。女子ロッカールームでは、サンタナとブリトニーが、何やら親密に話し込む。  
 「愛してるわ、サンタナ」とブロンド・ヘアーのブリトニーが言う。「あなたは親友よ」とブリトニーを
ハグする黒髪のサンタナ。  
 そして図書室の一角で、再び語り合うレイチェルとフィン。打ち合わせにないキスをしたことで、優勝の
チャンスを逸した責任を感じ、リーダーとして自らを責めるフィン。  
 「来年も大会はあるわ」とフィンを励ますレイチェル。二人はまた仲直りし、ゆっくりとキスを交わすのだった。  
 ラスト・シーンは、グリーの部員一同が部室に集まり、全米大会での健闘を祝う場面で終わる。グリー部
顧問のウィルが、全員の前で祝福して言う。 
 「皆、大会12位のトロフィーだ。よくやった!」  


       (了)   

      













































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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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