「NOON+CAFE」かく戦えり (1)


2013/8/23  ”ダンス・ダンス・ダンス論”  
ー全国100万の音楽とダンス・ファンの皆さん、今晩は。ペンで戦うフリーライターの二階堂 新です。
 この春、総論としてのわがダンス論を当ブログにて発表しましたが、今回、いよいよ各論としての「踊れない国 ニッポン」シリーズを開始します。  
 本日は、大阪・梅田で旧クラブ「NOON」、現在「NOON+CAFE」を経営されている、金光正年氏に同店にてインタビュー取材をさせて頂いたレポートをお届けします。日時は、8月20日午後2時。場所は、大阪・梅田「NOON+CAFE」店内にて、私、二階堂 新が同店オーナーの金光氏に、以下のテーマで取材を行い、以下その抜粋を記す。  
ー(二階堂 新、以下Qと略す)本日は、ご多忙の中、ありがとうございます。かつて、大阪のクラブ・シーンで戦ってこられ、また現在も戦い続ける金光さんにこの度、前編と後編の2回シリーズに分けて、お話を伺いたいと思います。   
ー(金光正年氏、以下Aと略す)よろしくお願いします。   
ーQ:まず初めに、「NOON」摘発と閉店についてお聞きします。  
ーA:まずその前に、2010年12月から、大阪アメリカ村ではクラブの摘発が頻繁に行われており、私
たちとしては「対岸の火事」と思っていました。当時のアメリカ村の状態はひどいものでしたから。そういった摘発はいたしかたないのかなと。しかし、念のため深夜の営業は摘発の1年ほど前から行っておらず、自粛していました。私は18年前、「NOON」の前身である「Dawn」を立ち上げ、一度摘発を受けて以来、近隣迷惑・清掃等の対策も講じていました。その時の担当捜査官から「何か問題(騒音等)があったら、警察は動かなあかんねや」と諭され、18年注意し続けてきました。また今回の摘発の直前の3月にも、立入り捜査され警察へ出頭し、「あなたのお店は風俗営業の許可が必要です。許可を取って下さい」と指導されましたが、
「風俗営業はしません」と答え、その旨の誓約書も書きました。私は店に戻ってからスタッフ達とミーテイングし、いかに風俗営業にならないかを試行錯誤していました。  
 そして、2012年4月4日午後9時43分、「ブリテイッシュ・ロック」のイベント中、45名の警察官が店に摘発に入りました。その時、店内には20名程のお客様がいました。警察は客に対して、「あなたは、店内で踊っていましたね」と聞き、DJに対しては「客を踊らせましたね」と聞きました。また店の従業員に
対しても、「客を踊らせていましたね」と言及。そのことにより、警察は摘発を行いました。   
 私は自宅で報告を受け、午後11時前、店に戻り、現場を目撃。警察に、「客にダンスをさせたことを認めますか」と聞かれ、「はい、ダンスしていたんでしょう」と答えました。ここに、4月4日午後9時43分、当局は「NOON」摘発と逮捕に踏み切りました。私はその時、風営法の文言通り、どのような営業でも無許可でダンスをさせると、風営法違反になることに愕然としました。  
ーQ:金光さんご自身も、逮捕・勾留されたのですか。  
ーA:はい、曽根崎署に勾留されました。今回の「NOON」摘発は、曽根崎署、天満署、大淀署による3署合同捜査であったと、後で聞きました。私は曽根崎署、店長は天満署、マネージャーは大淀署の留置所へそれぞれ
22日間勾留されました。店長とマネージャーは略式起訴で罰金30万円、私は公判起訴(=正式な裁判)を受けました。  
ーQ:その後、裁判闘争に入ったわけですか。
-A:はい、そうです。  
-Q:私はすでにフリーライターとして、「ダンス規制」と当裁判担当の中村和雄弁護士にも取材をしています。   
ーA:この10月1日、大阪地裁で初公判があります。 
ーQ:では、是非裁判傍聴と取材を(笑)  
ーA:1年半前の摘発から、なぜこんなに時間がかかったのかと言いますと、今回、21名の大弁護団を結集し、「風営法」についてさまざまな角度から研究と調査を積み重ねて来たからです。  
 まず第一に、「NOON」で行われたダンスが、果たして「風営法」に抵触するのかという点です。次に、「
風営法」による「ダンス規制」は、憲法違反ではないのかという点。クラブと「ダンス規制」について詳細に調べ上げ、クラブ文化についても私たちは研究を重ねました。  
 またそういった証人を集めるため、時間もかなりかかりました。憲法学者、刑法学者、社会学者、哲学者にも意見を募り、その意見書を提出するため、かなりの時間を要しました。さらに捜査資料の提出を求めると、検察は「当時のビデオ録画はもうない}と言って、資料請求を拒否。弁護団が3、4ヶ月にわたって再三請求しましたが、結局資料は提出されませんでした。   
 大弁護団の編成、証人集め、意見書作り、捜査資料を整えるため、1年半年を費やし、10月1日初公判となった次第です。  
ーQ:この春の取材時、中村先生も、「ダンス規制は、憲法違反である」と指摘されていました。 
ーA:先に申しましたように、2010年当時、アメリカ村のクラブが次々と摘発される中、私は「対岸の火事」として見ていました。ところが今回、「NOON」の店内で「ダンスをさせた」という行為で警察に摘発されたこの事実に、私自身危機感を抱きました。  
 実際、「風営法」にはさまざまな具体的な規定があり、私の店では許可が取れない。そもそも「風俗営業法」が適用されることに、私は違和感があります。その違和感とは、私たちのようなクラブが、なぜ「風営法」によって規制されるのか、その一点に尽きます。  
 クラブでダンスさせることが、果たして「風営法」上で違反となるのか。もしそうであるならば、クラブ以外のさまざまな場所に飛び火すると、私は考えております。   
ーA:「風営法」は戦後間もない昭和23年(1948年)に制定されたわけですが、その65年前のある意味時代遅れの古い法律で、現在のクラブとダンスを一律に規制し、警察は法の網をかけようとしているのが現状です。さて、今後我々としては、いかに戦いを進めるべきでしょうか。  

ー以下、白熱した議論は、第2弾へと続く。   

ー写真カットは、「NOON+CAFE」店内の金光正年氏。8月20日午後撮影。   

☆「NOON+CAFE」情報  
 ー住所 530-0015 大阪府大阪市北区中崎西3-3-8  
 ー営業時間 11:00~23:00 定休日なし。
 ー電話 (06)6373-4919 担当:山本マネージャー  
 ーアクセス 阪急「梅田駅」、阪神「梅田駅」、地下鉄谷町線「東梅田駅」よりそれぞれ歩いて5分から
 10分。
  
































  




















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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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