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ゼロ・ダーク・サーテイ (4)


2014/2/15  ”名作映画シリーズ ”   
ーわが母校、同志社大学は、校祖新島襄の伝統とそのスクール・カラーもあり、アメリカ研究が有名であった。国内外の研究者、識者が集まり、さまざまなテーマで開かれた講演会と研究が代々行われて来た。  
 2009年秋、同大アメリカ研究所で、湾岸戦争報道でピューリッツアー賞を受賞した世界的に著名なジャーナリスト、ピーター・アーネットを招いて、講演会が開催された。大教室で数百人規模の学部学生向けと20数人の大学院生対象の二つの講演があり、私はその両方に参加した。後者のセミナーでは通訳はなく、英語のみだった。
 私は小教室の一番前の席に陣取り、ノートを取りながら、アーネット氏の講演を拝聴した。講演後、質疑応答があり、私は真っ先に挙手し、著名な戦場ジャーナリストに質問した。   
 「あなたは1998年、西側の記者として世界で初めて、ビンラデインのインタビューに成功しましたが、その時の彼の印象は?」   
 アーネット氏は、真っ直ぐに私の顔を直視しながら、時にジャーナリスト一流のジョークも交え、CNNの記者としてビンラデインにインタビューした当時の様子、旧ソ連と戦ったムジャヒデンの闘士としてのビンラデインの印象を英語で真摯に語ってくれた。講演終了後、私は構想10年、アメリカをテーマにしたわが小説デビュー作の拙著を一部、英訳した部分を添え、氏に進呈した。アーネット氏は喜び、私に握手の手を差し出して来た。私の手を握るそのグリップは、とても70歳過ぎとは思えない程力強いものであった。   

 本作ストーリーに戻る。かくしてマヤは、パキスタン軍情報部の男たちの協力を得て、アフメドが乗った白い四駆を追跡する。車はペシャワールからハイウェイを走りぬけ、アボッターバードへ向かう。ある日、仕事を終え、要塞のような大使館の車庫から車で出たマヤ目掛けて、マシンガンを構えた男二人が銃を乱射する。防弾ガラスに当たり、慌てて車をバックさせるマヤ。再び分厚い重いシャッターが降りるが、尚もマシンガンを撃ち続けるテロリストの男二人。命拾いするが、新任の支局長から現場での調査から外されるマヤ。一方、その白い四駆は、アボッターバードにある周囲を高い塀に囲まれた豪邸の中へ入って行く。   
 やがてラングレーのCIA本部勤務となったマヤは、ビンラデイン追跡7年間の実績を買われ、直属の上司と重要会議に出席する。そこには、米軍の高官と共にレオン・パネッタCIA長官も同席していた。  
 「ここが、ビンラデインが潜伏していると思われる屋敷です」とマヤの上司、ステイーヴが、パネッタ長官に衛星写真を見せながら説明する。作戦の実行を躊躇するCIA長官に、マヤは現場で得た緻密なデータを進言し、長官に認められる。   
 しかしその後、ホワイトハウスとCIA内部の政治的駆け引きもあり、作戦実行に進展が見られない。上司のステーヴは衛星通信による監視を続けた結果、ある事実を発見。早速、ホワイトハウスの危機管理室で国家安全保障補佐官にブリーフィングを行う。   
 「”第三の男”を特定する術はありません」とステイーヴ。作戦を実行する米軍幹部の制服組も、「ビンラデインとは限らない」とCIAの情報に消極的。   
 それから100日後、作戦はまだ実行されない。危機管理室では、CIA、ホワイトハウス、軍の高官がそれぞれ集まり、今日も会談中。   
 「屋敷内ではネットも電話も使っていません」とCIA担当のステイーヴ。三者とも決断が下せない。会議終了後、ホワイトハウスの廊下でCIA本部のステイーヴと国家安全保障補佐官の二人が、本音で話し合う。  
 「私には、政治の”カン”どころが分かりかねますな」とステイーヴ。「選挙目当てなら、もっといいタイミングでやる」「要はリスクが多いだけだ」「イラクの大量破壊兵器の時でも、CIAは写真付きだったぞ!」とホワイトハウスの国家安全保障担当官が主張する。   
 「仰る通り。ならば、何もしなかったリスクについて、如何にお考えを。つまり、みすみすビンラデインを取り逃がしてしまうリスクです」と大見得を切り、立ち去ろうとするステイーヴ。「待て、よかろう。もし作戦を実行するなら、大統領にどう説明する。答えを用意してくれ」とホワイトハウスの担当官。   
 その後マヤは、ネバダ州山岳地帯にある米軍秘密基地「エリア51」へ飛ぶ。そこでマヤは、開発中のステルス
型ヘリ、ブラックホークを前に軍のパイロットと兵士らに、CIAの隠密作戦を説明する。   
 「ビンラデインは、部族地帯の洞窟に潜んでいると言われますが、これは『9・11テロ』以前の情報」「ビンラデインは都会にいます」「我々はビンラデインの連絡係を特定、彼はパキスタンのアボッターバードに在住。そこにビンラデインも潜伏していると考えられます」   
 「それで、ビンラデインは目撃されたのかい」と米軍のパイロットが、マヤに尋ねる。   
 「いいえ」「でも連絡員のいる所に、必ずビンラデインはいるはず」と答えるマヤ。続いて、彼ら兵士にマヤが
正直に言う。「手っ取り早く爆弾でも落そうかと言うと、却下されたわ」「『その代わり、シールズを送れ』と言われ、『もしビンラデインがいなければ、こっそりと戻ればいい』と」「でもそこにビンラデインがいたら、あなたたちの手で始末して」と非情に徹し、米軍兵士らに極秘作戦を告げるマヤだった・・   

ー以下、第5弾へ続く。   

ー写真カットは、CIA本部の衛星通信網で、ビンラデインが潜伏していると思われる屋敷の監視を続ける上司のステイーヴとマヤ、本作シーンより。








































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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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