ネイビーシールズ:チーム6 (3)


2014/2/26  ”名作映画シリーズ ”   
ーかくして、「ビンラデイン追跡作戦」は続く。2011年4月2日、パキスタンのアボッターバードの張り込み部屋。CIA協力者のパキスタン人、マリクとワセムの二人は車に乗り込み、屋敷から出て来た白いバンを追う。町のマーケットで黒いベール服の女2人がバンを降りると、マリクも車を降り徒歩で尾行する。CIA本部指令センターが指示を出す。マリクはスマートフォンの動画で女たちを撮影するが、近くにいた中年男に見つかり、中止させられる。   
 再びCIA本部特殊活動部の一室で、緊急会議が開かれる。局長、情報分析官らが集まり、ワシントンのパネッタ長官と電話を通じて作戦が検討される。しかしCIA分析官たちは、ターゲットの確証が出来ない。その中で、ヴィヴィアンが毅然と発言する。   
 「その男は身長195センチで髭面です!」「君は誰かね?」と電話を通してパネッタ長官が問う。「はい、分析官のホリンズです、長官」とヴィヴィアンが答える。その後、ヴィヴィアンはビンラデインのDNA鑑定の新しい方法を思い付き、局長に進言する。   
 その方法とは、ビンラデインの子供たちにワクチン接種の名目で、ナースが屋敷内に入るというアイデア。終に、カメラを手にしたベール服の2人の若いナースが進入に成功。屋敷の中で女と子供たちと接触するが、ライフルを肩に担いだ武装した髭の男に阻止される。「撮るな!」とばかり、手でビデオ・カメラを覆い、屋敷の外に追い返される。   
 その映像をチェックしていた分析官のクリスチャンは、ある事実を発見する。彼は早速、局長に報告する。 
 「男が持っていた銃は、AK47です」「ありふれた銃だ」と局長。クリスチャンが続ける。「この銃は、以前ビンラデインが持っていたAK47と同一の銃です」パソコン画面で銃の型式、製造年、そして銃身にある傷痕まで見せる。   
 「間違いありません。同じ銃です」とクリスチャンが確信を込めて言う。「よし、分かった。長官に電話をつなげ!」と直ちに局長が、女性秘書に伝える。かくして賽は投げられ、「ビンラデイン暗殺作戦」のゴーサインは下された。  
 2011年5月1日、作戦決行のその夜、アフガンのジャララバード米軍基地、シールズ隊長の少佐が、隊員たちに極秘作戦を告げる。   
 「諸君、ただ今より『海神の槍作戦』を決行する!」「標的は、オサマ・ビンラデインだ。コードネームは、”ジェロニモ”」「敵のレーダーを欺き、チヌーク2機が周辺で待機、アパッチ2機が攻撃を行う」「敵はアルカイダだ。彼らは死を恐れない」「そして我々もだ」「今こそ、決戦の時が来た!」   
 そのシールズ隊員と作戦を実行するアパッチ2機を万全の体制でバックアップする米軍とCIA本部オペレーション・ルームのスタッフたち。このシーンから、リアルタイムの映像を伝えるべく、隊員のヘルメットの横に備え付けられた小型ビデオ・カメラの画面に切り換り、正確な日付と時刻が刻まれる。   
 深夜の暗闇の空に2機のアパッチが、轟音を轟かせ飛び続ける。   
 ”パキスタン領空に侵入!行くぞ!””了解!””目標に接近中””着陸まで3分、暗視ゴーグル装着!” 
 一方屋敷内ではヘリの騒音に犬が吠え出し、その泣き声でベッドから目覚めた男が、ライフルを手に外へ出る。
 ”武装者1名を確認!”とヘリのパイロットが無線で伝える。アパッチ内のシールズ隊員も上空から応戦する。
 ”ストーカー1、失速!””摑まれ!””ガ、ガッシャーーン!!”   
 ところがストーカー1は機体を狙撃され、地上に墜落する。一瞬、CIA本部指令センターに緊張が走る。しかしここで、もう1機のアパッチ、ストーカー2が、敷地内の着陸に成功。シールズ隊員たちが、突撃を開始する。
 「皆、突入するぞ!」「3・2・1!爆破!」「行け!突入だ!」   
 深夜の暗闇の突撃シーン、映像は暗視ゴーグルで見たザラついたグリーンの荒れた画像に変わり、より迫力とリアリテイ感が伝わって来る。   
 その頃、屋敷の外には深夜の銃撃戦に驚いた周辺の住民たちが、押し寄せていた。   
 「これは軍事演習だ」「心配しなくていいから、皆、家に帰れ!」とマリクとワセムの二人が、軍によるカモフラージュを演出して、住民たちの説得に当たる。   
 豪邸の内部に突入した隊員たちは、武装した男たちと銃撃戦を続ける。暗闇の中、男たちが次々と倒れ、女子供たちが逃げ回り、赤ん坊が泣き叫ぶ。その様子を通信衛星の大型スクリーンの画像でリアルタイムで見守るCIA本部の局長とスタッフたち。   
 「進め!あの部屋だ!」「上の階だ!進め!」「左のドアだ!」「中に入れ!」ビンラデインを探し求め、屋敷内の部屋を次々と捜索する隊員。ドアを突き破って部屋に入ると、泣き叫ぶ黒いベールの女たちが。その女たちを
退かせると、そこに髭面の長身の男がいた。シールズ隊員が、闇の中、男の上半身を赤外線スコープ付きのM4A1カービン銃の銃弾で正確に射抜く。床に倒れた男のその顔を確認すると、隊長の少佐が無線に向かって報告する。   
 ”ターゲットを確保!たった今、神の名の下、”ジェロニモ”は死亡した!”   
 「やったぞー!」「オー・マイ・ゴッド!」  
 その少佐の報告を聞き、CIA本部オペレーション・ルームのスタッフの間に歓声と拍手が湧き上がる。  
 「よくやった!」と局長の携帯にパネッタ長官から直々にメッセージが入る。さらに、今回の作戦でビンラデインの居場所を突き止めた女性分析官のヴィヴィアンにも、長官自らが電話でその労をねぎらう。   
 「長官、ありがとうございます!」とヴィヴィアン。   
 ラスト・シーンは、2011年5月2日未明、世紀の「ビンラデイン暗殺作戦」の任務を終え、シールズ隊員を乗せたアパッチ・ヘリが、爆音と共に暗闇の夜空を飛ぶ場面で終わる。   
 そして最後に、英文のエンデイング・クレジットと共に、現在進行形の現代史として後日談の映像シーンが続く。その後、ビンラデインの遺体は、米軍によってアラビア海で水葬にされた。またビンラデイン殺害後、オバマ大統領とパキスタン大統領が揃って会談するニュース映像が流された。CIA協力者のパキスタン人、マリクとワセムは空港に向かう途中、パキスタン当局に逮捕された。そして、ビンラデインの隠れ家はその後、信奉者らによる
聖地化を避けるため、その建物は取り壊された。   


            (了)   

ー写真カットは、2011年5月1日、作戦決行のその夜、アフガンの米軍基地を飛び立つヘリ、本作シーンより。



























  















   
 








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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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