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ジャッカルの日 (2)


2014/5/5  ”名作映画シリーズ ”   
ーフレデリック・フォーサイス、1938年、英国のケント州出身のジャーナリスト、小説家。19歳で英国空軍に入隊、1956年から1958年まで勤務する。1961年、ロイター通信社の特派員としてパリ、西ドイツ、
チェコスロバキアで過ごす。   
 1962年、ロイター通信の特派員としてパリに赴任。「ドゴール番」となった彼が、当時の体験と取材を元に1970年1月、一気に書き上げた作品が小説『ジャッカルの日』。作品の特徴として、事実とフィクションが渾然一体となっている点が挙げられる。ドゴール暗殺未遂事件のジャッカルのモデルとしてどこまで事実か虚構なのか、フォーサイス自身詳らかにしていない。   
 
 本作ストーリーに戻る。かくして伝令の白バイ隊員がエリゼ宮へと走る。極秘文書を受け取った内務大臣は直ちにホットラインで連絡し、自ら大統領執務室へ赴き、直接ドゴール大統領に進言する。   
 その頃、ジャッカルは秘密のアジトで偽造屋と再会し、注文したニセの身分証を受け取っていた。しかし男は彼のドライバー・ライセンスと写真のネガをネタに、ジャッカルを強請る。  
 「取引しようぜ」「いくらだ」「1000ポンドだ」と図に乗り、大金を吹っ掛ける偽造屋。  
 「よかろう」と冷静を装い、ジャッカルは隙を見て男のボデイに一発パンチを見舞い、気絶させる。部屋の鍵を奪い、タンスの底に偽造屋の男を押し込み、鍵を掛ける。そのまま平然と立ち去るジャッカルだった。  
 次にジャッカルは、初老の銃職人から注文していた銃を受け取る。スーツケースの中には、黒の細長いパーツに仕上げられた芸術品のような見事な改造銃があった。   
 「傑作だ。よく出来てる」と銃を手に取り、ジャッカルが言う。最後にガンスミスの名職人から、サービスの破裂弾と練習用の弾丸も受け取る。   
 一方、パリのエリゼ宮の豪華なシャンデリアのある部屋では、警察と警備関係者ら首脳陣が集合していた。スーツ姿の内務大臣が入室し、会議が始まる。   
 「大統領にレポートをお見せしたところ、わがフランス国家の威信もあり、『無視せよ』と仰った」「よって捜査は内密で行う」   
 続いてコルベール将軍が、ローマのホテルで潜伏中のロダン大佐ら一味の動向を伝える。ある日、ホテルに一人の男がやって来たが、詳細は分からないと報告する。そこで内務大臣は、ベルテイエ警視総監の意見を聞く。 
 「まず、ジャッカルの本名を調べることです。本名が分かれば、彼の旅券から名前と顔が割り出せます」と煙草を手にベルテイエ警視総監が答える。   
 「捜査の適任者は、クロード・ルベル警視です」とその場で、もっとも優秀な部下の刑事を内務大臣に推薦する。即座にルベル警視の自宅に迎えの車が走り、エリゼ宮の緊急会議室に彼が呼び寄せられた。  
 「今から君に捜査の全権を与える」「各省庁の資料、人員も自由に使ってよろしい。くれぐれも秘密裏に事を進めるように」と内務大臣が直々にルベル警視に告げる。   
 そしてその夜から、助手のキャロン警部と共に、24時間体制で目に見えぬ「ジャッカル」捜査活動が始まった。早速二人は新しいオフィスに、国際電話用の電話台、簡易ベッド、コーヒーメーカーを取り寄せ、仕事に取り掛かる。   
 その頃、ジャッカルはイタリアのジェノバ郊外にいた。白のアルファ・ロメオのスポーツカーに乗り、陸路イタリアからパリを目指す。途中市場でスイカを買い求めると、森の中で改造銃の試射を行う。スイカを人間の頭部に見立て木の枝に吊るし、歩幅で確かめながら100メートル先の距離に立つ。木の幹にロープを結び付け、捻って輪を作り、組み立てた銃を入れ固定する。銃身のスコープを覗き、銃を撃つ。1発目は少し反れ、ドライバーで微調整する。2発目は頭部の眉間に命中。さらに3発目の炸裂弾を装填。ジャッカルが息を殺して撃つと、見事に命中。スイカは木っ端微塵になる。   
 パリのキャロン警部から緊急連絡を受けたイギリスのスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)では、特務部
が動き、総力を挙げて国際的殺し屋のリスト洗い出しを行っていた。トーマス部長が、ロンドン市警本部のその
部屋で直々に訴える。   
 「仮にもドゴール将軍を英国人の殺し屋が暗殺するようなことは、いかなることがあっても阻止せよとのわが首相の命令です!」「本当なのか!?」と聞き返す署長に緊急電話のベルが鳴り響く。   
 「はい、閣下、分かりました」と言って、畏まって受話器を置くロンドン市警本部署長。  
 英国外務省の旅券局では、スタッフが総出で何千人もの旅券申請者をチェックしていた。スタッフの一人が直通電話を掛ける。  
 「チャールズ・カルスロップが怪しい。5年間で同名の23人に旅券が発行されている」  
 即座に、ロンドン市警の刑事と捜査員らがその自宅をガサ入れし、押収したブツから旅券を発見した。  
 再びパリのエリゼ宮殿、深夜の会議室でルベル警視が定例報告をする。  
 「ジャッカルの旅券が判明しました。その名前は、チャールズ・カルスロップです」  
 「パリ中のホテルに名前と写真を照会しろ!見つけ次第、彼を逮捕せよ!」と内務大臣が直ちに命令を出す。 
 パリ市警本部、深夜のオフィスに電話のベルが鳴る。助手のキャロン警部が受話器を取り、内容を確かめると、
ルベル警視に伝える。  
 「チャールズ・カルスロップ名義で入国した者はいません」  
 「やはり旅券を部屋に残して行ったのは、使う目的がないからだ。奴さん、そう簡単につかまる相手ではないみたいだな」と簡易ベッドから起き上がり、ルベル警視が呟く。   
 その同じ頃、深夜のスコットランド・ヤードではトーマス部長が、コーヒー・カップを手に捜査員たちに指示を飛ばす。   
 「過去3ヶ月間の旅券申請者をすべて洗い出せ!奴は、偽旅券で外国にいる。今すぐ取り掛かれ!」  
 捜査員が全員部屋を出て行くと、デスクに座り、コーヒーを啜り、机の上のサンドイッチを頬張るノー・ネクタイのトーマス部長。   
 そして終に、ジャッカルの偽旅券申請者名を突き止めた捜査員は、直ちにトーマス部長に電話で報告する。  
 「見つけました。ポール・ダガン名義で申請していました。本物のダガンは、2歳で死亡しています」  
 かくしてイギリスとフランス両国官憲によるジャッカル包囲網が築かれる中、ジャッカルは陸路イタリア経由で国境を突破し、フランス国内に入国したのであった・・   

ー以下、第3弾へ続く。   

ー写真カットは、イタリアのジェノバ郊外の森で改造銃の試射を繰り返すジャッカル。










 























   





















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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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