大田神社の里神楽を見る


2014/9/11  ”京都シーン行”   
ー9月に入り、朝夕はめっきりと涼しくなり、気力と体力を取り戻した二階堂 新、デジカメを手にマウンテンバイクで秋の京都シーンを駆け回ります。さて本日は大田神社で毎月10日の夜に行われる里神楽の体験レポートをお届けします。  
 9月10日午後6時40分、上賀茂の大田神社にわが愛車のマウンテンバイクで到着。すぐ近くにある深泥ケ池、杜若(かきつばた)の自然群落で有名な大田ノ沢に残る古代京都の自然を伝える境内の森の幽玄の闇に朱の鳥居がひっそりと浮かぶ。
 鳥居をくぐり、境内に入り、緩やかな石段を上がり、本殿へ。祈祷料を払い、住所・氏名を記入し、最前列の席に着席する。後方には、国学院大学の研修生の学生数人が白の袴姿で座る。大田神社の御祭神は、「あめのうずめのみこと」(あめは天、うずめは「金」編に「田」、みことは女命)。「日本書紀」の日本神話中、天岩戸の前で神楽を舞った神に因み、毎月10日の夜に奉納される。    
 午後7時、神事行事が始まり、古式装束をまとった神主が神前に礼拝し、祝詞を読み上げる。それが終わると、右手に座った初老の楽師が太鼓を叩き、大音声を上げる。   
 「ドーン!ドーン!」「天皇皇后両陛下の御安泰を願う神楽~!」   
 するとすぐ横に座っていた白と朱の袴の巫女が立ち上がり、手にした金色の鈴を打ち鳴らしながら神楽を舞う。
 「ジャン!ジャン!ジャ~ン!」   
 若い美人の巫女さんかと思ったら、よく見ると年配の大柄な巫女だった(笑)舞うというよりも、四方に鈴の音色を鳴らしながら、右方向と左方向へそれぞれ回転するシンプルな動きが特徴。しかしその太鼓の音といい、中年女性の巫女が一心不乱に神憑り状態で舞うその迫力とダイナミックな舞いに圧倒される。かつて電気も電灯もない時代、ロウソクの明かりだけで濃い闇の境内の本殿で代々舞い続けられて来た当神社の神楽にしばし想いを馳せる。この大田神社の里神楽は京都市登録無形民俗文化財に指定されており、日本最古の形を残した神楽といわれる。
 それから、本日祈祷をした参拝者の住所と名前が神主によって次々と読み上げられる。その後席を立ち、先程の神楽を舞った巫女の前で鈴の音のお払いを受ける。最後に神酒の杯を受け、記念品を頂いて本殿を去る。この間約20分。本殿の周囲には、東京から来た十数名の団体客が待機中。入れ代わりに彼らが本殿内の椅子に着席し、同じ作法で神事が続く。   
 いい機会なので、本殿の外からもう一度見学することにする。本殿内部と神楽を舞う巫女の様子をコンパクト・デジカメで数カット撮る。その後石段の下に来ると、上賀茂神社からやって来た古参の紫の袴の宮司が、団体客を相手に大田神社の由来と神楽について説明していた。   
 午後7時40分、大田神社を辞す。夜が深まる境内には、尚も地域住民、家族連れ、氏子の男女たちがやって来る。かくして大田神社月次祭(つきなみさい)里神楽は、この後夜の8時半頃まで続くという。   
 尚、大田神社里神楽は、毎月10日の午後7時より祈祷を受け付けており、それ以外の平日は受け付けていません。祈祷
料は千円以上必要です。   

ー写真カットは、大田神社月次祭(つきなみさい)の里神楽。燈明に照らし出された本殿で、白と朱の袴の巫女がダイナミックかつ幽玄に舞う。9月10日夜撮影。







  



   
 









   
  
スポンサーサイト

■ Comment

非公開コメント

プロフィール

二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
二階堂 新 賢者は、かく語りき
最新記事
カレンダー
12 | 2017/01 | 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる