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パッチギ! (3)


2014/10/1  ”名作映画シリーズ ”   
ー本作「パッチギ!」は、46年前の京都を舞台にした青春映画である。そこで京都に35年住み続けた私、二階堂 新のわが青春時代を以下に。   
 1975年春、憧れの京都の同志社大学に入学する。美学を専攻し、美学専攻の有名人にはSF作家で俳優の筒井康隆、華道家元の池坊専永の卒業生がいる。キャンパスのすぐ南側に京都御所があり、少林寺拳法部の練習をその御所の芝生の上でよくやらされ、昼間も広い御所を散歩したり、木製のベンチで昼寝をしたりした。   
 大学卒業後も私は就職せず、毎日ひたすら肉体労働のアルバイトに明け暮れた。その頃、私は一人アメリカの夢を見続けていた。大学卒業の翌年、4月20日のその日、やっと待ち続けた米大学入学通知書が、私の下宿に航空便で届いた。1980年の春、長年の私の夢は終に叶った。   
 その通知書を手に取ると、なぜか胸の鼓動が高まり、無性に歩きたくなった。私は下宿近くのバス停から市バスに飛び乗り、銀閣寺前で降りると、哲学の道へ向かった。ソメイヨシノはもう散っていたが、疎水沿いにはサトザクラが咲き乱れていた。落ちた花弁が川面に流れ、桜川となった哲学の道の疎水沿いを24歳の私は歩き続けた。  
 本作ストーリーに戻る。かくして円山公園の一角で、キョンジャのフルートと康介のギターで「イムジン河」を演奏し歌う二人。そこへ地元ラジオ局デイレクターの大友(大友康平)が歩み寄り、康介に名刺を差し出す。二人のセッションが終わり、康介、大友も加わり、アンソンら一同と焼肉を食べマッコリを飲み交わす。  
 ある夜、キョンジャの店に桃子から電話が入る。キョンジャは兄のアンソンを呼ぶ。電話口に出たアンソンの石頭振りに桃子は目に涙を浮かべ、ある決意をするのだった。同じその夜、東九条に架かる橋に自転車でやって来た康介、フルートの音色に誘われ、河原へ降りる。そのまま夜の鴨川に入り、向こう岸まで泳いで渡る。フルートを手に驚くキョンジャ。  
 「国に帰るん?」と対岸に辿り着くと、真顔で聞く康介。「わからへん」とキョンジャ。「付き合ってくれへんか」と告白する康介。「もしも二人が交際を続けて結婚したとしたら、康ちゃん、朝鮮人になれる」と問い掛けるキョンジャ。ずぶ濡れのまま無言の康介。   
 場面は変わって、モトキ、チェドキ、康介の3人がホステスとキャバレーのソファーに座り、酒を飲むシーン。ええ~っ、高校生が何でキャバレーで酒を飲むんや!?アカンやろ、井筒監督(笑)そこへ遅れて入店したアンソンが、3人と合流する。フロアーに目をやると、宿敵の東高校空手部主将の大西が、店のオーナーと話をしている。つまり大西の父親が、このキャバレーの経営者。早速、アンソンは立ち上がり、大西の席に歩み寄ると、挨拶代わりにビール瓶でその頭を殴り付ける。騒然となる店内、店の用心棒が駆け付けて来る。店内から逃げ出し、店の外へ飛び出すアンソンら4人。追う用心棒とオーナーと大西。するとそこへ、本物のヤクザ者の二人組がやって来る。二人は、風俗店を経営する父親の借金の形に息子の大西を車に乗せて連れ去る。  
 一方、ガンジャが看護婦として勤める病院へ臨月の桃子が、診察に訪れる。産婦人科の待合室で、看護婦のガンジャは改めて桃子の覚悟を知るのだった。その夜、営業を終えた焼肉店で、アンソン、キョンジャ、母の3人が店のこと、家族の将来について話し合う。  
 「キョンジャ、京都は好きか」と聞くアンソン。「京都は好きよ。大阪におった時よりもええもん」と七輪を片付けながら答える妹のキョンジャ。   
 「この店はいつでも畳める。でもアタシは、この娘に賭けてんの」と夫亡き後、女手一つで二人を育て上げたオモニが言う。
 「アンソン!」とそこへガンジャが、血相を変えて店にやって来ると、   
 「パーン!」といきなりアンソンの顔を平手打ちする。「痛っ!なんや!?」とアンソン。「アホ!今すぐ桃子に電話しい」とアンソンの顔を睨み付けるガンジャ。   
 そんなある日の午後、京都タワーを見下ろす東山の山腹の草地の練習場で、ガクラン姿で稽古する東高校空手部の猛者たちがいた。朝鮮高校グループとの抗争にけりをつけるべく、朝鮮包囲網の秘策として大阪から助っ人軍団を呼び寄せることに成功したのだった・・
 

ー以下、第4弾へ続く。   

ー写真カットは、夜の鴨川の川の中に入り、向こう岸のキョンジャの所まで泳いで渡ろうとする康介。



























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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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