「NOON裁判」弁護団、かく戦えり (1)


2014/11/29  ”「NOON裁判」シリーズ ”   
ー11月初旬以降、体調をくずし休んでいましたが、本日、フリーライターとして昨年春から追い続けている風営法による「ダンス規制」を問う「NOON裁判」シリーズを再開します。   
 今回は、「NOON裁判」主任弁護人、水谷恭史弁護士のインタビュー取材を以下、全3回に分けて全国の皆さんへお届けします。日時は、11月7日金曜日午後5時から6時まで、場所は大阪市堂島の高階法律事務所です。   
ー(二階堂、以下、Qと略す):本日はご多忙の中、ありがとうございます。先日、メールで送りました質問事項に沿って、時に私のアドリブも交え(笑)、お聞きしたいと思います。   
 まず最初に、日本中の読者と支持者の方々に知らしめるためにも、もう一度昨年2013年10月1日の「NOON裁判」(1)一審第1回公判に遡ってお聞きします。クラブ「NOON」経営者の金光正年氏は、いかなる罪で起訴されたのでしょうか。 
ー(水谷弁護士、以下、Aと略す):風俗営業法(2)の無許可営業罪、都道府県の公安委員会の許可を得ずに、「風営法」2条1項3号に定める「ナイトクラブその他の設備を設けて客にダンスをさせ、かつ客に飲食をさせる」営業違反により起訴されたわけです。   
ー(Q):私自身、文学部出身のフリーライターなので、法的な専門知識はないのですが、個人的に兵庫県警に借りがありまして(笑)、私がフリーライターになった原点でもありますが、それで今京都、大阪で裁判の傍聴にも通っています。そこで今回の「NOON裁判」の総勢21名に及ぶ大弁護団の結成と人選についてお聞きします。   
ー(A):最初に弁護団に付かれたのが、弁護団団長の西川研一先生と亀石先生のお二人でした。それ以後、先生方のお声掛けと人脈で増え続け、皆さんボランテイアです。21名の各先生方は東京、神奈川、名古屋、京都、大阪、沖縄と日本中に広がっています。結果的に若い弁護士の方が多いことになりました。   
ー(Q):次に、「風営法」による「ダンス規制」の問題点について改めてお聞きします。   
ー(A):一言で言うならば、「風営法」そのものが時代遅れの法律であったという点にあります。まず客にダンスをさせる営業が公安委員会の許可がなければ出来ないというのが、そもそも「風営法」が制定された昭和23年の価値観であり、終戦直後の風俗が混乱・崩壊した時期のもの。   
 60年以上前の秩序が混乱した終戦直後の時代に制定された法律を21世紀の今の時代に無理矢理当てはめていくことの歪さを我々弁護団が、「おかしい!」と声を挙げたのが原点です。専門的に言うと、客にダンスをさせる営業をなぜ公安委員会が法的に厳しく規制するのか、これも大きな疑問点。さらに言えば、客にダンスをさせることに実質的にどんな悪い点があって規制するのか、その必要性はどこにあるのか、その点も曖昧であると。   
 法令を読む限り、「客に飲食をさせダンスをさせる」営業としか規定していないため、「風営法」の規制目的とは何か、その規制そのものが曖昧。その点も含めて我々が一審から二審を通じて継続して言って来たのは、時代遅れになった法律をその法律が制定された当時、全く想定されなかったクラブという営業形態に当てはめるということが無理筋であり、我々弁護団が訴え続けたことです。   
ー(Q):昨年春、中村和雄弁護士にインタビューした際にも、中村先生は、「風営法」によるダンス規制は憲法違反であると、指摘されていました。   
ー(A):中村先生はLet’s DANCE運動(3)で、「風営法」の法改正を目的にやっておられ、そのスタンスからのご発言と思います。我々は飽くまで、刑事裁判として「風営法」の論点を問うという視点です。「ダンス営業規制」、つまりダンスをする場所の規制をしているわけですから、ダンスをする際の制約になるという点を裁判の中でも言い続けています。  
 「風営法」による「ダンス規制」という刑事裁判の中で、これは「ダンス営業規制」であると、我々弁護団は主張しています。その上で、「ダンス営業を規制」する理由、根拠、規制方法、それぞれに問題があると、我々は述べているわけです。 
ー(Q):私が昨年4月、中村弁護士にインタビューした際、「『風営法』によるダンス規制ではなく、騒音、ドラッグ、青少年健全育成条例といった個別の法律で取り締まるべきである。それをしないで、『風営法』によるダンス規制ですべてを規制するのは憲法違反である」と指摘されました。   
ー(A):我々弁護団としても、「NOON裁判」は違憲(=憲法違反)であると主張しています。   

ー以下、白熱した憲法論議は第2弾へ続く。    

<脚注>    
ー(1)「NOON裁判」:2012年4月4日午後9時42分、大阪・梅田のクラブ「NOON」が、「許可なく客にダンスをさせた」として
  「風俗営業法」違反で摘発され、オーナーの金光正年氏と従業員3名が逮捕・勾留された事件の裁判。  
ー(2)風俗営業法:風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律、「風営法」は昭和23年(1948年)に制定された。
  「風営法」によって、風俗営業を行う場合、都道府県の各公安委員会に許可申請を行い、許可を受けることを要する。
  昭和23年以降、何度かの改正を経て現在に至る。   
ー(3)Let’s DANCE運動:Let’s DANCE署名推進委員会が、2012年の運動開始以降、「風営法」からダンス規制撤廃を
  訴え続けて来た運動。   

ー写真カットは、インタビューを受ける「NOON裁判」弁護団水谷恭史主任弁護人。11月7日午後撮影。






































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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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