ガメラ 大怪獣空中決戦 (4)


2014/12/17  ”名作映画シリーズ ”  
ーそしてある夜の東京、山の手線の電車が走る。乗客の若い男が車内からふと窓の外を見ると、そこにギャオスの姿が。騒然となる車内。巨大化したギャオスは、電車毎乗客を襲う。直ちにジェット戦闘機がスクランブル発進し、ギャオスが舞う東京の夜の空を陸上自衛隊の投光器が照らし出す。通信兵の隊員が、無線連絡する。  
 ”東京上空にギャオスが出現!その翼長は約100メートルと推定”  
 首都東京の夜の上空をF-4戦闘機が2機編隊で飛行する。   
 ”市街地上空での攻撃は許可できない” 英語で交信するコックピットのパイロット。巨大怪鳥ギャオスの出現でパニックに陥り、逃げ惑う東京都民たち。電車一両を鷲摑みにして、悠々と東京の夜空を飛ぶギャオス。やがて徐ろに地上に舞い降りると、電車の中にいた乗客を捕食する。  
 ここに来て政府は、やっとギャオス捕獲からギャオス攻撃へと戦術を転換する。夜行性のギャオスの隙をつき、昼間、日比谷公園で眠るギャオスに向け、陸自の81式短距離地対空誘導弾が発射される。  
 「発射!」「着弾まで5・4・3・2・1!」「!?」   
 煙幕に紛れ、空へ逃げたギャオス。「短SAM」のミサイルがそれを追尾する。その追尾ミサイルを撹乱するかのように地上スレスレを飛び、東京タワーに向かって飛び続けるギャオス。後方のミサイルを感知したギャオスは、東京タワーに達すると
急旋回し、Uターンする。   
 追尾ミサイルは東京タワーに命中。大音響と共に真っ二つに折れて崩れ落ちる東京タワー。ギャオス恐るべし!?折れ曲がった東京タワーの上に舞い降り、そこで営巣するギャオス。   
 「ギャアオオオーーーッ!!」と勝ち誇るかのように奇声を周囲に轟かせる。   
 陸自の天王洲戦闘指揮所でそれを見て、茫然とする自衛隊隊員、米森、真弓、環境庁の斉藤審議官ら。  
 「最後の希望ガメラは、一体どこにいる!?」   
 東京都心の港区芝公園に立つ東京タワー。その二つに折れ曲がった東京タワーに営巣したギャオス。夕暮れ時、「キエエーーッ!!」と低く小さくもの哀しく、首都東京の運命を暗示するかのごとく鳴くそのかくも美しいシルエットが、ゆっくりと映し出される。まさに日本映画史に残る名シーンなり!   
 次の朝、終に自衛隊はギャオス総攻撃を決定する。そして眠り続けていた浅黄のお守りの勾玉が再び発光し、彼女は目覚める。同じく深海の海底深く眠っていたガメラも眠りから目覚め、再びギャオスに戦いを挑む。   
 その朝、東京タワー周辺に地鳴りと地震が発生。閃光と共に地面が割れ、ビル街が次々と崩壊する。異変に気付き、奇声を上げるギャオス。その時、突然ガメラが地面の中から出現する。東京タワーのその巣目掛けて、「プラズマ火球」を放つ。空中へ逃げるギャオス。追うガメラ。   
 その超高温でタワーの鉄骨が燃え、ギャオスが産んだ卵は次々と地上に落下し割れてしまう。ここからガメラvsギャオスの
空中決戦の魅せ場が始まる。ギャオスを追うガメラ、空中で「プラズマ火球」を放つが、ギャオスはこれをかわす。追われるギャオスも超音波メス攻撃を仕掛けるが、ガメラはひらりと避けてこれをかわす。しかし甲羅の先端部が直撃を受け、ガメラは地上へ落下。それに呼応するかのように、ガメラを追ってギャオスも地上へ。   
 「ガウオオオーーーッ!!」「キイエエエーーーッ!!」   
 そして今度は、地上で2大怪獣が激突する。都心のビル街でガメラとギャオスが、ガチンコ勝負を繰り広げる。さっさと必殺技で倒せばいいのに(笑)、どちらも相撲の試合のように体当たりを何度も繰り返す。突っ張りで押し続けるガメラ。するとギャオスは軍鶏のように飛び上がり、爪と嘴でガメラを攻撃する。押されるガメラ。そこで奥の手、「エルボークロー」手の先から鋭い爪を出し、反撃するガメラ。堪らず、後方のビルにふっ飛ばされるギャオス。   
 ここで解説を。本作でギャオスの動きをよく見ていると、どこか優美で女性的に私には見えた。本作DVDコレクションの資料を読むと、やはりギャオス役のスーツアクター、いや違ったスーツアクトレスは亀山ゆうみさんという女性だった。私に見る目があるのか、あるいは単なる思い込みか(笑)  
 再び空を飛ぶガメラ。今度はそのガメラを追うギャオス。マッハ3.5で大空を急上昇するガメラ。2大怪獣による戦いの場は、成層圏へ。そして再び低空の空中戦へ。接近戦となり、もつれ合う2大怪獣。急スピードで落下するガメラとギャオス。超音波メスを発し、ガメラから体を切り離すギャオス。そのままガメラは東京湾の石油コンビナート上に墜落し、大爆発を起こす。地上に舞い降り、炎上する石油コンビナートの前で奇声を発し、勝ち誇るギャオス。   
 空自のヘリでその空中戦を見守っていた米森、真弓、草薙、そして浅黄の一行はヘリから降り、燃え盛る紅蓮の炎を見詰める。浅黄は発光する勾玉を強く握り締め、ガメラに向け思念を送り続ける。やがて燃え盛る炎の中から守護神ガメラが復活する。   
 「ガウッオオオーーーッ!!」ギャオスに向け、ガメラが力強く咆哮する。再び至近距離で対峙する2大怪獣。ゆっくりと口を開き、止めとばかりギャオスが超音波メスによる攻撃を行う。すべての物体を切断するレーザー・メスと化し、ガメラに向け
放たれる。その瞬間、ガメラはクロス・カウンター・パンチのごとく、一瞬早く必殺の超高温「プラズマ火球」をギャオスに向けて口から噴射する。   
 その超音波メスはガメラの甲羅の先端を微かに掠めて外れ、一方ガメラの「プラズマ火球」は見事にギャオスに命中する。渾身の必殺技を受け、炎上・爆発し、木っ端微塵に砕け散る人類の敵ギャオス。  
 「勝った!」と叫ぶ米森。肩を抱き合う浅黄と父の草薙。浅黄の存在に気付くと、ガメラは彼女の方を向き、首を曲げて侍のように一礼する。最後に、雄叫びを上げるガメラ。そしてゆっくりと海に入り、海へ帰って行く守護神ガメラ。 
 ラスト・シーンは、海へ帰るガメラを静かに見送る真弓ら4人の場面で終わる。鳥類研究者の真弓はギャオスの卵が世界のどこかにまだあることを危惧し、米森も「次にまたガメラが来てくれるとは限らない」と呟く。しかし、人類の守護神ガメラを信じる少女、浅黄は勾玉を手に青い海に向かって、力強く言うのであった。   
 「来るよ。ガメラはまたきっと来るよ!」  

          
             (了)

ー写真カットは、夕暮れ時、営巣した東京タワーでもの哀しく不吉に鳴くギャオスのシルエットの名シーン。

















































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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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