アメリカよ、アメリカよ


2015/3/22  ”時事評論シリーズ ” 
ー年明けの1月15日以降、毎日毎週、他のあることに集中していたためブログがしばらく留守になっていましたが、気候も良くなり本日、再開します。  
 3月20日は、12年前の本日正午過ぎ、米国のブッシュ・ジュニア大統領によってイラク戦争開戦が宣言された日である。 
 私はその頃、京都市内のレンタル店でアルバイトをしており、配達中の軽トラを道路の路肩に停め、2003年3月20日午後0時15分(日本時間)、カー・ラジオのNHK臨時ニュースで流れるジョージ・W・ブッシュ大統領の宣戦布告演説に耳を傾けていた。  
 同年3月19日(米国時間)、米国はイギリス、オーストラリア、ポーランド等の有志連合と共に、「イラクが大量破壊兵器を保有している」として、フセイン大統領の退陣を求め、「イラクの自由作戦」の軍事作戦の名の下、イラクに軍事侵攻した。5月1日、ブッシュ大統領は連合軍の勝利という形で、「戦闘終結宣言」によりイラク攻撃を終了する。しかし、米国が主張する
大量破壊兵器は発見されず、以後、大義名分なき戦争の戦後処理と根強い反米感情も手伝い、イラク国内に入った米軍占領軍は、執拗なレジスタンス攻撃に悩まされることになる。  
 2003年12月、米軍特殊部隊により、潜伏中のフセイン元大統領が拘束・逮捕される。その後、サダム・フセインは裁判にかけられ死刑宣告を受け、2006年12月30日、絞首刑が執行された。  
 その後も、米軍占領下のイラクでは、政情不安とテロ活動が頻繁に続いた。2010年8月31日、オバマ大統領により「戦闘終結宣言」と「イラクの自由作戦」の終結が宣言され、2011年12月14日、米軍の完全撤退によって、オバマ大統領はイラク戦争の終結を正式に宣言した。  

       *       *       *   

 2015年の年明け1月7日、テロリストによるフランス新聞社襲撃事件が発生。その後、連日の抗議デモと過熱報道もあり、急落していたオランド仏大統領の人気は急回復。終にフランスは、米軍の空爆参加を決断する。 
 続いて1月20日、「イスラム国」による邦人人質事件が発生。「イスラム国」は、日本政府に対して約240億円の身代金を要求。さらにヨルダンで拘束中の女死刑囚の釈放も要求。要求に応じなければ、人質の邦人2人を殺害するとネットで予告。その後、邦人人質事件は湯川さん、後藤さん殺害と最悪の事態で終わる。  
 遡れば、「9・11テロ」以降、中東はテロに翻弄され、現在も尚、混乱と激動が続く。イラク侵略戦争において、アメリカは中東における権力構造の重石でもあったフセイン大統領とフセイン政権を石油利権をめぐり排除したことで、以後、中東全域
にさらなるテロの脅威を拡散してしまった。   
 またこの数年間の中東を振り返ると、2011年、チュニジアに始まった「アラブの春」とは、一体何であったのか!?カダフィ亡き後のリビアは現在も安定せず、ムバラク元大統領を倒したエジプトの政権は、なぜひっくり返されたのか!?今また、なぜチュニジアでテロ事件が起きたのか!?イラク戦争後、崩壊した国家、シリアとイラクでなぜ「イスラム国」が台頭し、勢力を拡大することが出来たのか!?  
 そのすべての原因の始まりは、「9・11テロ」後の10数年間にわたり、「テロとの戦い」を鼓舞し続けたアメリカにある。アメリカよ、アメリカよ、「9・11テロ」から14年目、イラク戦争から12年の今、21世紀の世界をさらなる「テロ戦争」へと導くことなかれ!  

ー写真カットは、2003年3月19日(米国時間)、ホワイトハウスで全米の国民に向け、イラク戦争宣戦布告演説を行うジョージ・W・ブッシュ大統領。You Tubeより転載。





















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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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