テロリストの哀しみと憂鬱と末路

2015/4/29  ”時事評論シリーズ ”
ー4月29日付のネット情報によると、「イスラム国」の宗教的指導者とされるアブー・バクル・バグダディが死亡したというニュースが、イランのラジオ局から流された。またイスラエルの「エルサレム・ポスト」は、バグダディがゴラン高原に運ばれ治療を受けたと、イスラエル側の医師が発表したとも伝えた。
 2015年4月、バグダディはシリア・イラク国境で米軍の無人機「ドローン」の爆撃を受け、背中に重症を負った。植物人間になっていることは確認されていたが、これまで死亡のニュースは流されていなかった。死亡が事実ならば、「イスラム国」にとって大きな打撃となる。
 アブー・バクル・アル=バグダディ(43)、本名は、イブラヒム・アッワード・アリー・アル・サマッライとも。2014年6月29日、イラク・シリア両国に跨る国家「イスラム国」の建国を一方的に宣言し、同時に「カリフ」(原義は、預言者ムハンマドの代理人)=宗教的指導者として即位を宣言する。しかし「イスラム国」を国家として、他の中東諸国も欧米各国、日本、国連も認めておらず、またイスラム教を信奉する中東諸国の神学者、歴史学者からも「国家樹立は無効」と批判されている。
 イラク戦争後の2004年、イラク国内でさまざまなテロ活動を行った「イラクの聖戦アルカイダ」がその前身とされる。その後、さまざまな武装組織が合流・分裂・統合を繰り返す。2013年以降、シリア内戦に介入し、急速に勢力を拡大し、シリアのアレッポを首都として、軍事的、経済的、政治的にシリア・イラクに跨る地域を支配するに至る。
 2015年1月20日、邦人人質事件が発生。安倍政権と外務省の無能無策もあり、二人の日本人人質、湯川遥菜さん、後藤健二さんが「イスラム国」によって殺害された事件は、我々にとっても記憶に新しい。

       *       *       *

 イスラエルが実行支配するゴラン高原に重症のバグダディが運ばれ治療を受けたとなると、「イスラム国」とは一体何なのか!?一体誰が、いかなる目的で「イスラム国」を建国したのかが、問われることになる。
 ネット上ではバグダディの正体をめぐり、彼はイスラエルの諜報機関モサドの出身だと、以前から囁かれていた。2014年6月、一方的に国家樹立を宣言した「イスラム国」とは、イスラエル、旧フセイン政権バース党の残党、CIAによるマッチポンプの合作組織であるとも言われている。ならばやはり、その一番の胴元は、アメリカのCIAと軍産とユダ金か!?
 「イスラム国」の初代カリフ、バグダディ亡き後、早くも次の新しい後継者が指名された。かくしてISはシリア・イラクで再びテロ活動を続け、またアメリカも「テロとの戦い」の名の下、中東全域で戦いを続行することだろう。
 2015年春、黒覆面の宗教的過激武装組織「イスラム国」のハッタリとプロパガンダにも騙されず、またアメリカの自作自演の欺瞞とその手口にも欺かれることなく、アメリカがお題目のごとく唱える「テロとの戦い」を私はこれからもwatchし続ける!

<参照データ>
ー「イスラム国とは何か」(常岡浩介 著、旬報社)

















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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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