オバマはヒロシマで核廃絶の夢を見るか


2016/5/16  ”時事評論”   
ーホワイトハウスは10日、バラク・オバマ大統領がG7伊勢志摩サミット終了後の27日に広島を訪問すると発表した。実現すれば、第2次大戦後、現職米国大統領として初めて被爆地の広島を訪問することになる。しかし原爆投下に関する謝罪はしない。また日本政府としても、オバマ大統領による原爆投下への謝罪は必要ないとの認識を示した。   
 ヒロシマ訪問には安倍晋三首相も同行し、オバマ大統領は広島の平和記念公園を訪れ、核兵器撤廃に向け演説を行う予定。  

       *       *       *   

 今回のオバマ大統領の広島訪問はグッド・ニュースではあるが、振り返ればこれまで紆余曲折があった。先月、菅義偉官房長官は記者会見の場で記者の質問に対して、「現在、日米間でオバマ大統領の広島訪問について調整している事実はありません」と明言した。さらに当のホワイトハウスまで外交上のトップ・シークレットのためか、土壇場のギリギリまで報道せず、ごく一部の政府高官以外緘口令が敷かれた程。   
 因みにオバマの7年4ヶ月とは、一体何だったのか!?「チェンジ!」”Yes,we can!”の掛け声と共に、2008年米大統領選に登場。翌年1月、米国史上初の黒人大統領として就任する。2009年10月、現職大統領として3人目となるノーベル平和賞を受賞。しかしその反面、オバマの弱腰外交は迷走を重ねる。  
 2013年8月、内戦状態のシリアで化学兵器サリンが使用された際、オバマ政権はシリアへの軍事介入の時期を逸し、その後シリアは内戦の泥沼化へ。2014年のクリミア危機では、ウクライナの帰属問題をめぐりロシアのプーチン大統領と激突。強硬武闘派のプーチン相手に、一時は「新冷戦」から第3次世界大戦の危機まで噂された。さらに2015年9月末、ロシアのシリア内戦介入の際にも、オバマ政権はその弱腰外交を露呈、プーチンのロシアに翻弄される。  
 2016年3月、54年振りにキューバと国交を回復し、現職大統領としてオバマは88年振りにキューバを訪問した。しかし、フィデル・カストロ前国家評議会議長に「具体的な問題は何ら解決されていない」と批判される有り様。   
 そして今月27日、オバマ大統領の広島訪問へ。2009年4月、チェコで行った「プラハ演説」に続き、オバマはヒロシマでも核廃絶の見果てぬ夢について語るか!?しかしオバマ政権は臨界前核実験を行い、国防・軍事予算は増大している。朝鮮半島では専軍政権下の金正恩の北朝鮮が、核開発に向け直走る。   
 いみじくもSF作家のカート・ヴォネガット・ジュニアが看破した如く、オバマ大統領と雖もビッグ・ブラザーズに背後で操られた合衆国大統領のスーツを着た演技する黒い猿なのか!?そして残り任期8ヶ月となったオバマにとって残された道は、退場あるのみ。 
 「チェ~ンジ、オバマ!」「オバマ、退場!」   

ー写真カットは、4月30日に行われたホワイトハウスの記者会夕食会に出席したオバマ大統領。最後に、「オバマ、退場!」と自ら言い放ち、手にしたマイクを落として見せる迷パフォーマンスを披露した。5/2付け、BBC News Japanのニュース動画から転載。 

 
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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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