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地震発生2ヶ月後の熊本復興を問う


2016/6/27  ”2016熊本取材行”  
ー続いて、先程午前中、下見をしておいた熊本市役所へ再び向かう。4階の広報課を尋ね、事前に取材予約をしていた市役所担当者の方に熊本地震と地震発生から2ヶ月経った熊本の復興についてお話を伺う。担当は、復興総務課の原口さん。時間は30分以内。取材の際、発言に正確を期すため、ソニーICレコーダーの使用許可を頂く。以下、一問一答形式でインタビューの要約を記す。  

ー二階堂、以下、Qと略す:本日は、ご多忙の中、ありごとうございます。4月14日夜の地震発生以降、現在の熊本地震の被害と復興について、特に熊本市内の状況についてお聞きします。  
ー原口さん、以下、Aと略す:地震発生時、九州新幹線が運休、九州自動車道も不通となった。また国道、その他の幹線道路も各所で通行止めになった。そのため地震直後、物流が途絶え流通に時間がかかった。   
 その後、2ヶ月が経過し、九州新幹線、幹線道路、熊本空港、インフラが復旧。市民生活も通常に戻った。ただ熊本城の被害は甚だしいが、市内中心部ではほぼ正常に復興した。しかし東区は最も被害が多かった益城町とも隣接しており、まだ復興途上にある。また熊本市内は広いため、特に市内南東側では地域によってまだ被害が残っている状態。  
 さらに熊本市内でも、地震による液状化現象の被害が数ヶ所ある。現在、都市整備局が調査中だが、3000件から5000件の被害が報告されている。現時点でも、地震発生以降、余震は1700回を超えている。以上、現在の被害状況。また熊本市として国に提出する地震被害額の算定を急いでいるが、被害が多岐にわたり被害総額の算定がまだ追い付かない情況にある。  
ーQ:現時点での熊本市内の避難者と避難所について。  
ーA:6月13日現在、熊本市内で避難所は47ヶ所、避難者数は1531名。現在、避難者も徐々に減っており、昼間と夜間では異なる。昼間は会社に仕事へ行き、夜は避難所に帰られる方もいる。自宅が一部損壊し、止むを得ず避難所生活を続ける方、また車中泊をする方もいる。  
ー車中泊をされる方について。  
ーA:1531人に車中泊の方は、含んでいません。各区役所で車中泊の実態を追跡調査していますが、昼間と夜間、場所によって流動的なため、具体的な把握が出来ていない情況です。大体、二桁から三桁台と予想される。 
ーQ:仮設住宅建設の進み具合について。   
ーA:現在、着工予定中の仮設住宅が458戸。最も早い住宅は来週に完成。残りは6月、7月中に完成予定。その他にも市営住宅と民間賃貸も含め、仮設住宅への入居を聞き取り調査中です。市としては、避難者の皆さんのご要望をお聞きした上で、不足分の仮設住宅の建設を検討している段階です。ただ今、仮設住宅、市営住宅、見なし住宅の3本立てで建設計画を進めているところです。
ーQ:熊本城の被害と今後の復興について。  
ーA:最初に申し上げると、熊本城の所有は熊本県ですが、管理は熊本市に委託されています。今回、熊本城は石垣、櫓、城内の神社など数十ヶ所が地震で被害を受けました。現在の試算では、石垣の被害が354億円、熊本城公園としての被害が210億円。しかしこれには、天守閣を含めた重要文化財の復興費は入っていない。  
 これについては今後、文化庁とも協議しながら復興に向かう予定です。熊本城の本格的復興には今後、10年、20年を費やすとされています。  
ーQ:最後に、熊本市役所として今後の熊本の復興と展望についてお聞きしたいと思います。  
ーA:震災後の5月6日、熊本市役所として復興部を立ち上げた。総勢40名体制で、復興総務課、生活再建支援課、住宅再建支援課の3つの課がある。地震後、74万熊本市民が力を合わせて復興に向けた計画と方針を定め、それに基づき、各地域毎・各団体毎に座談会を設けている。例えば観光分野、経済団体、インフラ・住宅関係毎に座談会を開き、ご意見をお聞きしている。  
 また7月以降、学識経験者による復興検討委員会を設ける予定です。それらを総合した上で、秋口を目処に熊本市として震災復興計画を策定します。さらに避難者の方々、熊本市民の皆さんのご意見、各方面の先生方のご意見も聞きながら、今後の復興計画を作成する運びになっています。  
 この計画の中でも、特に熊本城の復興に関しましては、熊本市民、熊本県民のシンボルとしてだけではなく、日本文化を代表する名城として位置付け、日本中、世界中から観光客が訪れる熊本の貴重な観光資源でもあります。現在、早急な復興はまだ無理ですが、今復興途中にある熊本城も日本中の皆さんに見て頂き、それによって熊本復興の一助にして頂きたいと思います。  
 また熊本復興において、地震以前の状態に戻すことに留まらず、未曾有の地震後の熊本の町作り、新しい熊本を創っていく市民の姿、熊本復興計画を全国の皆さんに是非見て頂きたいと考えます。復興計画策定に関しては、地震発生直後から、東日本大震災の被害を受けた仙台市の協力とその地震復興のノウハウを参考に致しました。  
ーQ:本日はありがとうございました。  

 かくして、インタビューが終了。午後5時過ぎ、最後に広報課の一野さんと復興総務課の原口さんに挨拶し、熊本地震復興の最前線基地、熊本市役所を辞す。   
 以下、熊本取材行シリーズ第4弾へ続く。   

ー写真カットは、モダンなデザインの市電と「熊本城・市役所前」駅の標識と熊本市役所の入口。6月17日午前撮影。  

  
 
  
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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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