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世界が見捨てた町、アレッポの今


2016/12/25  ”時事評論”  
ーシリアのアサド軍は22日、反政府勢力の完全撤退を受け、北部の主要都市アレッポを完全制圧したと発表した。またシリアの政府軍は、「アレッポの治安を回復した」と声明を発表。  
 「この勝利は戦略的変化および対テロ戦争の転換点となる一方、テロ計画とテロ支援者たちにとって、壊滅的な打撃となる」と政府軍が発表。シリア政府は反政府勢力を「テロリスト」と呼ぶ。さらに政府軍は、今回の勝利を機に軍は引き続き「テロを排除し、国土全域に治安と安定を回復させるため」戦い続けると表明した。  
 国連関係者によると、今月15日以降、3万4千人以上の市民と反政府勢力がアレッポから脱出したといわれる。6日間にわたる政府軍とロシア軍によるロケット弾と樽爆弾の苛酷な空爆で市民は家を焼かれ、破壊され、家族を失い、住む土地も奪われ、過去の思い出も夢も捨て、アレッポを去る。町を追われる男は卑劣なアサド軍に憤り、黒服の女たちは嘆き悲しむ。氷点下に近い大雪と強風、避難用の車両が整備不良で故障しがちの中、数千人の市民らは次々とバスに乗り込み、国連の監視下でアレッポ脱出行が始まった。  
 アレッポは、かつてシリア最大の都市であった。2011年3月のシリア内戦以来、アレッポ市街は政府軍が西側、反政府勢力が東側を支配してきた。2015年9月末、ロシア軍がシリア空爆に参加した。今年に入り、アサド軍はイランのイスラム教シーア派民兵の加勢もあり勢力を盛り返した。9月初め、アレッポ東部を包囲すると、住民を飢餓状態に追い込む。さらにロシア軍の空爆と地上の特殊部隊の援軍を得て、11月中旬には反政府勢力の防衛線を突破。その後も政府軍は迅速に進攻を続けた。停戦合意が成立した今月中旬には、アレッポ市内全域を掌握するに至る。   

 米国が欧州が世界が見捨てた町、アレッポ。そして今やこの地には、市民、女子供、病院までも空爆し、自国民50万人を殺害・虐殺し、全人口2200万人のうち、500万人を難民として国外へと追いやったヒットラー以上の独裁者、神をも畏れぬ「21世紀のモンスター」、シリアのバッシャール・アサド大統領がこの世のホワイト・デビルの如く君臨する。  
 翻って本年、アジアでアフリカで欧州でそして米国の各国で独裁者が跋扈した2016年、やがて世界は、人道主義と民主化運動の死という取り返しの出来ない過失とその付けを思い知らされることになるだろう・・  

ー写真カットは、厳寒の雪の中、アレッポを追われ、市民らが乗り込む脱出用のバスが延々と並ぶシーン。12/21付、AMCのニュース動画から転載。  

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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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