FC2ブログ

歴彩館ギャラリートーク

2019/6/2  ”2019アートジャーナル”   
ー5月29日午後、京都府立京都学・歴彩館1F展示室で学芸員の清水さんと画家の中原史雄さん(二科会会員)によるギャラリートークが行われた。現在、同展示室で開催中の企画展「『対』で見るー京都で創られた絵画」の作品と作家についてお二人が解説する。平日にもかかわらず、会場には50人以上の参加者の熱気が。    
 同展の出展作家は16名。作品は彫刻作品2点も含め、17点の絵画作品が展示される。その作品と作家にまつわるエピソードをお二人が詳細に語る。以下、作家別に一部を要約する。   
 ☆麻田 浩・・・父は日本画家の麻田辨自、長男も日本画家。画家一家の次男に生まれ、同志社大卒業後、パリへ遊学。「北山
   杉」(1986年)は緻密なデッサン力と流麗な筆致で京都の北山杉を表現する。              
         
 ☆小牧 源太郎・・・30歳過ぎて独学で画家になった異色の人物。シュールレアリスムの作家で83歳まで生きた長寿の画家。 
   「印相婆藪(vasu)」(1965年)は仏教的世界をテーマに左右対称を構図にしながら、一部だけを非対称に描いた作品。  
 ☆郭 徳俊・・・朝鮮生まれ、日本国籍の画家。現代アート作家。「フォードと郭」(1974年、シルクスクリーン)は歴代米国大統領
   の顔写真と自画像を繋ぎ合わせた風刺的なコラージュ作品の連作シリーズの一点。    
 ☆井田 照一・・・「Pink Cake」(1967年、リトグラフ)は現代アートの先駆者、マルセル・デュシャンの「レディ・メイド」作品の「泉」
   (1917年)にインスピレーションを受けた作品。井田照一は若き日、前衛画家の吉原治良が1950年代に関西で結成した具
   体美術の運動に影響を受けるが、後に具体から離れた。    
 ☆伊庭 靖子・・・親子3代の画家の家系出身。京都嵯峨芸術大学で版画を学ぶ。「Untitled」(油彩、2000年)は水がゆらゆらと
   揺れる瞬間を写真のようにクローズアップして油彩で表現した作家独自の世界観を追究した作品。    
 ☆児玉 靖枝・・・「Blue Landscape」(油彩、1991年)は白地のキャンバスに山水画の筆致を思わせる印象の絵画作品。白い余
   白に緊張感が漲り、その空間を黒いブラッシュストロークが力強くその均衡を貫く。     
 ☆中原 史雄・・・「東風緑彩17-3」(2017年)は散歩中の愛犬と鳩を描いた作品。構図的には画面中央で犬と鳩が円循環す
   る。色彩的にはグリーンと画面上に散りばめられた赤が補色となり、その視覚効果を追究した作品。   

 尚、企画展「『対』で見る」は、6月9日(日)まで1F展示室で開催中、入場無料。     
 京都府立京都学・歴彩館Twitter@rekisaikan  



 


  
スポンサーサイト



■ Comment

非公開コメント

プロフィール

二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
二階堂 新 賢者は、かく語りき
最新記事
カレンダー
08 | 2020/09 | 10
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる