それでもボクはやってない  (1)

 本日は、魔仁我王Zに代わり、私、二階堂新が担当します。先週言いましたように、今回急遽予定を変更し、周防正行監督による、3年以上に及ぶ取材を元に痴漢冤罪事件をテーマにした映画「それでもボクはやってない」を
取り上げることにしました。    
 冤罪事件と言われても、皆さんには遠い他人事の世界であると思われるでしょう。しかし実際、現在の日本に冤罪事件はあります。戦後において7件、やはり、これは多いと言えるでしょう。この数字は裁判によって明らかに
なった事件であり、「冤罪事件」と疑われる事件は、さらに多いと見られる。     
 2009年6月、足利事件の菅家利和さんが釈放された頃、わが母校、京都の同志社大学で菅家さんを招いた公開シンポジウムが開かれ、私も参加したことがある。その時、弁護士、ジャーナリスト、支持者に囲まれスーツ姿
の菅家さんは、まだ内に秘めた闘志と17年半の戦いを淡々と聴衆に向けて語った。後でニュース報道で聞くと、
菅家さんは、以外と思う程、担当の検事、特に取り調べの刑事たちを厳しく批判していたことが、記憶に残っている。    
 その後、2010年3月26日、再審の判決公判で、宇都宮地裁は、無罪を言い渡し、佐藤正信裁判長は、菅家
さんに対して謝罪した。これに対して、菅家さんは、「これ以上、私と同じ苦しみが絶対あってはならない」と応じた。そしてそのためにも、弁護士、ジャーナリスト、市民による冤罪事件への監視体制が必要であると、私は考える。   
 本作映画にもどる。ファースト・シーンは、電車内で女子中学生を痴漢したと疑われ、警察官二人に連行される
フリーターの徹平(加瀬亮)の姿から始まる。就職面接のため飛び乗ったいつもの通勤電車が、「痴漢行為」一つ
で一転、「非日常」の世界と化す。警察の取り調べ室で徹平は、やり手の山田刑事に自白を迫られる。
 「おまえは、現行犯逮捕されたんだ!」「自白すれば、罰金で済む」    
 「ボクは、やってない!」   
 徹平が否認すればする程、山田刑事の声と追求は、より大きく厳しくなっていく。かくして否認を続ける徹平は、その日から勾留され、署の留置場に収容されることになる。そしてそこには、中年男の先客がいた・・・ 
 ー以下、続編に続きます。   

   Bye now.See you tomorrow.    

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Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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