ダライ・ラマ14世 来日記者会見  (2)

 遅れて会場に到着したダライ・ラマ14世は、女性通訳者を交え、1時間半身振り手振りで、時に表情豊かに英語で質問に答えた。以下、その要約を記す。   
ー会場にダライ・ラマ14世、入場。会場から拍手。  
ーダライ・ラマ14世(以下、略す)「おはようございます。本日、遅くなって申しわけありませんでした。まず
最初に、今回の訪日の大きな目的は、被災地訪問にありました。私は、被災地の皆さんと哀しみを共有したいと思いました。そして、これから復興へ向け、前を向いて歩きましょうというお話を致しました」  
 「ジャーナリストの皆さんに、次の2点についてお話します。まず、人間の価値についてです。現在、さまざまな問題に直面し、これはまた私たち自らが作り出したもの。この問題を軽減するには、自己規律と責任を持ち、他
の人を思いやる気持ちが大切です」  
ー会場のカメラのフラッシュが強いので、抑えてほしいと要望あり。  
ー「私にも人権がありますので、あまり強いフラッシュは避けて頂きたい(笑)」   
ー<民主主義社会でのメデイアの役割について>  
ー「ゾウのような鼻を持って、現実をしっかりと知り、それを報道して下さい。現在、我々の社会にある腐敗、偽善を排除し、軽減し、ジャーナリストの皆さんがこれに貢献され、報道していくことが大切です」  
 「今年3月、私は政治的な指導者の立場を譲り、選挙によって選ばれた政治的指導者に主権をお渡ししました。
今は、普通の人です。ただし、ダライ・ラマ法王として、5世の時代から宗教的・政治的両方の責任を背負ってき
た背景があります。私は、日本の民主主義がそうであるように、チベットにも素晴らしい民主主義を作り上げたい
と考えています」    
ー<法王は今回被災地を訪問され、原子力エネルギーについて『賛成する』と仰っています。しかし福島の人々が
未だに不安と絶望に生きる中、宗教的指導者として、この状況をどのようにお考えですか>  
ー「私がここでお話したいのは、物事を見る時、一面だけを見てはダメで、全体を見なさいということです。原子力についても同じです。それを破壊的な目的で使うならば、破壊的なものしか生みません。しかし、原子力が平和
目的に使われるのであれば、また別の問題だと思います」   
 「代替案には、水力発電、風力発電、太陽光発電があります。最終的には、専門家の方々が広い角度から全体的
に問題を捉え、最大限の注意を払い結論を出すべきだと、私は考えます。確かに、1パーセントのリスクはあります。チェルノブイリの原発事故、今回のフクシマ原発事故と予想を超えた状況が生じてしまった。今後、安全策を
最大限に考えて、もう原子力発電所はいらないと皆さんがお決めになるなら、それはそれでよいと私は思います」
ー<フリー・ジャーナリストの重信メイです。今回、パレスチナは国連に入ることができず、ユネスコはその加盟
を認めました。これについて、どう思いになられますか>   
ー「あまりに大きな問題であり、またあまりに大きな力が関わっているので、コメントは控えさせて頂きたい」 
 会場の記者からは、この後も次々と白熱した質疑応答が続いた。以下、明日の第3弾に続く。













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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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