ダライ・ラマ14世 来日記者会見 (5)

ー<チベットは、今中国との間で大きな問題を抱えています。今後、チベットと中国、そして日本との関係は、どうなるべきだとお考えになりますか>   
ー「問題を好む方は、誰もいないと思います。これは、中国の共産主義者も同じと思います。やはり問題というのは、無知から作り出したものであると、仏教では言っております。すべての問題は我々の無知から生じるものだと、仏陀も申しております」  
 「今13億人いるといわれる中国の方々、でも今、残念ながら多くの歪んだ情報が与えられ、それによって中国
は、非道徳的な状況に置かれています。そういう現状を知り得ない状況にあるため、中国の農民や一般の方々は、
苦難の日々を送り、適切な法的システムが確立されることにより、その状況はかなり変わってくると思います」 
 「私はある日、中国の方から手紙を頂きました。『ダライ・ラマ法王は宗教的指導者であるが、いろいろ問題も
ある』とのご指摘でした。しかし私の話す『中道』の道をこの方が聞かれた時、もしこれを中国人が知れば、皆私
のやり方を支持するであろうと言いました。1990年、天安門事件後、200人の中国人学生とハーバード大学
で会いました。そしてまた、その抗議運動に関わった20人の学者の方々にもお会いしました。中道について私の
考えをお話したところ、もし中国人の方がこれを知れば、中国の方は皆、法王を支持するであろうと言われたわけ
であります」   
 「かつて中国の革命当時、1930年、1940年代、日本と戦争をしていた当時は、厳しい規律が必要だった
かもしれません。しかし中国は、戦後未だに人々に対してコントロールを続け、それにより歪んだ情報が伝わり、
人々は恐怖の中で生活をしているわけです。私は、個人的に中国の政治家をどうこう言うつもりはありません。し
かし、こういう状況は、なんとか改善できればと思います。やはり良識が大切だと思います。皆さん、どうもあり
がとうございました」  
ー会場:拍手あり。   
ー<自由報道協会、暫定代表の上杉隆と申します。今回、日本政府が我々の通信メデイアを排除しているということで、本日法王をお招き致しました。是非伺いたいのは、通信メデイアが、今後世界において自由ということに対して寄与できるかどうか、法王にお伺いしたいと思います>   
ー「こういった通信手段は、とても役に立つと思います。特に、インターネットを通じたコミュニケーションは重要な役割を果たし、閉鎖的な社会においては、なお更です。今起こったことが、すぐに公表される。60年代、70年代には、チベットで起こった情況がインドに届くまで1、2年かかりました。現在は、もう瞬時に伝わるようになりました。その役割は大きいと思います」    
ー司会:本日は、どうもありがとうございました。  
ー会場:ダライ・ラマ14世退場、拍手が起こる。      
 
                        (了)














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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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