シン・シテイ  (5)

<エピソード3「イエロー・バスタード」>   
 ファースト・シーンは病室のベッドで目覚めた、老刑事ハーテイガン(ブルース・ウィルス)から始まる。そこ
にいたのは、街の有力者、ロアーク上院議員(バワーズ・ブース)だった。そして彼の息子、ロアーク・ジュニア
に重症を負わせたことで、ハーテイガンは、「シン・シテイ」=「悪徳の街」の陰謀に巻き込まれることになる。
 連続幼女殺人犯であるロアーク・ジュニアの父、ロアーク上院議員によってその罪を着せられ、8年間刑務所に
入れられたハーテイガン。その間唯一の救いは、毎週届けられる少女ナンシーからの手紙だった。8年後、出所し
た彼はナンシーの家に向かうが、誰もいない。部屋にあったマッチに書いてあった店に行くと、19歳になったナンシー(ジェシカ・アルバ)がステージで踊っていた。   
 「これは、ヤツらの罠だ・・・」とハーテイガンは悟るが、彼に気付いたナンシーはステージから飛び降り、抱き付き、再会を喜ぶ。店の片隅では、その二人を見つめるロアーク・ジュニアの姿が。危険を察知したハーテイガンは、ナンシーの車で店を出る。   
 「バーン!」すると突然、フロント・ガラスに銃弾が。後方から撃ち続けるロアーク・ジュニアに応戦するハー
テイガン。狙い定めて撃ち返し、命中、車は横転。Uターンして車を確かめるが、そこに彼の姿はない。その後二人は、モーテルに入り休息する。シャワーを浴びるハーテイガンの前に現れたのは、復讐の鬼と化したロアーク・
ジュニア(ニック・スタール)だった。「オレが誰かわかるか、ハーテイガン!」
 二人とも捕らえられ、ロアーク・ジュニアの8年越しのショウ・タイムが始まった。首にロープを巻かれたハー
テイガンに、冥土の土産にとイエロー・バスタードが語る。   
 「パパはいい所がある。世界中の名医を集め、ボクの生殖機能を手術で元にもどしてくれた。孫の顔が見たいと
言ってね。しかし副作用が残り、顔と身体が黄色に変形した」「お前がいない間、最高の人生だった」  
 そう言うと、ハーテイガンが立つ椅子を蹴り上げ、ナンシーを抱えて立ち去る。宙吊りになり、ロープで首釣り
となるハーテイガン。しかし渾身の力を込め、足で窓ガラスを割り、その破片でロープを切り、脱出する。死体と
思ってやって来た手下二人を倒し、その車と銃とナイフを奪い、再びイエロー・バスタードを追う。  
 雪の中、農場へと急ぐ老いたハーテイガン。持病の心臓病の痛みに耐え、見張りのSPを次々と倒す。「ハーテ
イガン、なぜ生きている!?」ナイフを手にナンシーを人質に取るイエロー・バスタードとの最後の決着をつける。銃を持つ右手が上がらない。止めを刺そうと近づくロアーク・ジュニア。次の瞬間、そのドテッ腹にナイフが。   
 ラスト・シーンは、再び助け出したナンシーを車に送り届け、走り去る彼女の姿を見届けたハーテイガン。真の
敵、ロアーク上院議員との戦いを覚悟する。ナンシーを生かし、一人息子を失った闇の権力者、ロアークに勝つ方法はただ一つ。   
 「老いぼれは死に、若い女は生きよ」雪の降る中、ハーテイガンは銃で自決するのだった。   
<結び>   
 最後に、全話に共通するテーマとは、愛する女のために、シン・シテイ=「悪徳の街」に栄える陰謀、その巨悪
に命を賭けて戦い、そして戦い抜いた男たち、ハードボイルドな男たちの「愛と勇気」とそのストーリーにある。
ー次回、「アメコミ名作映画」は、スパルタのレオニダス王と100万のペルシア軍の戦いを描いた「300<ス
リー・ハンドレッド>」をお届けします。12/25アップの予定です。
























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二階堂 新

Author:二階堂 新
 1955年生まれ、京都在住。フリーライター、フリーカメラマン、作家、企画主催者。皆さん、ヨ・ロ・シ・ク!

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